Search

検索したいワードを入力してください

2018年12月25日

しめ飾りの種類と特徴|6種類のしめ飾りの違いと正しい飾り方

お正月になると各家庭や車に飾られるのが、しめ飾りです。しめ飾りと一言で表しても実は意外に種類が豊富で、それぞれに違った意味合いを持ちます。今回はしめ飾りの種類と、場所ごとに飾るしめ飾りをご紹介します。良い新年を迎えるために、しめ飾りについて理解を深めましょう。

しめ飾りの種類と特徴|6種類のしめ飾りの違いと正しい飾り方

しめ飾りとは

しめ飾りの種類と特徴|6種類のしめ飾りの違いと正しい飾り方
しめ飾り(注連飾り)とは、お正月に玄関に飾られるもので、神社などに飾られるしめ縄(注連縄)を小型化し装飾されている物です。お正月には家庭にも神様(年神様)が宿ると言われており、本来はその神様をお迎えする準備の意味合いで飾られます。

地域によって装飾や形状に違いが出ることも特徴のひとつです。関東では縦長のものが、関西では横長のものが多く見られます。さらに、地域やご家庭によって独自のルールも見られます。

しめ飾りの歴史

しめ飾りの種類と特徴|6種類のしめ飾りの違いと正しい飾り方
しめ飾りやしめ縄の歴史は古く、歴史的に重要な文書の中にもその記述が見られます。しめ縄は古事記や日本書記に「シリクメナワ」として登場し、天照大神が岩戸に籠ることを防ぎました。このしめ縄をお正月に飾ることについては、平安時代に記された「土佐日記」中に記述があり、この時代にはしめ飾りの原型ができていたことがわかります。

そして、江戸時代には現在に伝わるようなしめ飾りの形ができあがりました。

しめ飾りの目的

しめ飾りには、年神様をお迎えできる家であることを示すことと、家に来てくれた年神様が外に出て行ってしまわないようにという二つの目的があると言われています。

また、しめ飾りに使われている装飾にはそれぞれ意味があり、橙には子孫繁栄、裏白には清らかな心で一年が過ごせるように、昆布は喜ぶといったように、ひとつひとつに願いが込められています。

しめ飾りの種類と特徴

しめ飾りの種類と特徴|6種類のしめ飾りの違いと正しい飾り方
しめ飾りにはいくつか種類があり、それぞれに違った特徴があります。飾られる種類や装飾内容は地域によって差がありますが、ここでは一般的に見られるものをご紹介しています。

1:しめ縄

しめ飾りの種類と特徴|6種類のしめ飾りの違いと正しい飾り方
しめ縄は、お正月に限らず神社や神棚に一年を通して飾られています。それは、しめ縄に「神様がやどる場所である神域」とこの世を分けるための境界の役割があるからです。しめ縄が飾られている神社や神棚が、神聖な場所であることを表しています。

先にご紹介したように、このしめ縄がしめ飾りのルーツとなっています。しめ縄は神域とこの世を分ける境界線、しめ飾りはお正月を迎えるために縁起物を施されたものだと覚えましょう。

2:ごぼうしめ飾り

ごぼうしめ飾りとは、名前のとおりごぼうのような形をしているしめ縄のことです。この種類は一般的に、右から左にかけてしめ飾りが細くなっていくことが特徴です。似た種類に「大根しめ飾り」というしめ飾りがあり、こちらはごぼうしめ飾りよりも太いものをいいます。神棚に飾るときは紙垂を付けます。

普段使いの縄は時計回りの右綯い(ない)ですが、しめ飾りに使われるような特別な縄は反時計回りの左綯いになります。

3:ごぼうしめ飾り&前垂れ

ごぼうしめ飾りには、同じくわらで作られた前垂れが付いている種類のものがあります。これに橙やゆずりはなどを加えたものが、一般的にごぼうしめ飾り&前垂れと呼ばれているしめ飾りです。主に西日本で見られる形のしめ飾りで、以前は車につけている人もよく見られました。

この種類でも向かって右側に太い方が来るように飾られることが一般的です。ですが、伊勢地方では左側に太い方がくるように、年間を通して飾られます。

4:玉飾り

玉飾りとは、太いしめ縄を輪にしたものにさまざまな縁起物を装飾している種類のしめ飾りです。装飾されている縁起物は地域によって差が出ます。多く見られるのは、前垂れ・紙垂・裏白・橙・ゆずりは・海老・扇・御幣などです。この種類は東日本でよく見られ、主に玄関先に飾られます。

近年ではリボンがあしらってあるものなど、洋の雰囲気を持つタイプも見られるようになりました。

5:輪飾り

輪飾りは、細いしめ縄を輪にした物に縁起物を装飾した、しめ飾りを簡略化した種類の物です。装飾には前垂れや紙垂などが採用されます。しめ飾りの中では小型の種類であるため、家のさまざまな場所に飾られます。キッチンなどの水まわりやリビングに飾られるほか、門松と合わせて玄関に飾る家庭も見られます。

最近ではこの輪飾りをハンドメイドで作成する方も多く見られます。そういった扱いやすさから人気となっている種類です。

6:お正月のしめ飾り

お正月のしめ飾りは「お正月飾り」とも呼ばれ、主に玄関や神棚に飾られる種類のものを指します。そのため、ここまでご紹介してきたしめ飾りの種類が、お正月飾りの種類とほぼ同義で使われていることもあります。

どの場所にどの種類のしめ飾りを飾る?

しめ飾りの種類と特徴|6種類のしめ飾りの違いと正しい飾り方
場所によって、飾るしめ飾りの種類が変わってきます。ここからは飾る場所に注目して、どの場所にどの種類のしめ飾りを飾るのかをご紹介します。

下でご紹介するしめ飾りの場所と種類は一般的なものであるため、地域やご家庭によっては違った飾り方をしていることもあります。そのため、ご紹介する飾り方が絶対的なものだというわけではないこと、違っていても間違いだとは言えないということをご理解ください。

1:玄関

玄関は、しめ縄もしめ飾りも飾られる場所です。家の入り口である玄関に飾られるしめ縄・しめ飾りには、「神様をお迎えする準備ができている」ということを表す意味もあります。

注意したいのは、しめ縄・しめ飾りを飾りはじめる時期です。お正月飾りは12月13日から1月7日の「松の内」に飾るのがよいとされています。ですが、29日は「二重苦」を連想させ、31日は「一夜飾り」となり神様に失礼であるとされています。

2:神棚

神棚には、ごぼうしめ飾りや大根しめ飾りが飾られます。一般的には神棚に向かって右側に太い方がくるように飾ります。お正月には装飾のあるしめ飾りを付け、神様がおかえりになる1月7日には飾りを外し、しめ縄だけの状態に戻すのが一般的です。つまり、いわゆるお正月かざりは松の内に、しめ縄は一年中飾られているということです。

ただし、地方やご家庭によっては春頃まで飾られているところも見られます。

3:三宝荒神棚

三宝荒神(さんぽうこうじん)とは、三宝(仏・法・僧)を守護するとされる神様です。一般的にはかまどの神様であるとされているため、台所に祀られています。仏教として信仰されていますが神道の要素を併せ持った存在であるため、神棚で祀りつつも線香を立てます。

三宝荒神棚への飾りも、神棚と同じようにしめ縄が一般的です。三宝荒神棚へのしめ縄には、御幣を3枚使用しましょう。

4:勝手口

勝手口には、玄関に飾られているお正月飾りよりも小ぶりの輪飾りが飾られるパターンが多く見られます。最近では簡略化されて、玄関にのみお正月の飾り付けを行い、勝手口には飾り付けないご家庭も見られます。

5:仏壇

仏壇に飾るべきしめ飾りというものは、特に定められていません。なぜなら、仏壇は仏教に由来するものですが、神棚やしめ縄というのは神道に由来するものだからです。

ですが、仏壇にしめ飾りを行うことは必ずしも間違いとは言えません。神道と仏教の信仰がまざって一つの信仰となったものは神仏習合と呼ばれ、明治維新前にはこの信仰が一般的でした。今もこの考えに倣ったご家庭では、お正月には仏壇にしめ縄を飾ります。

6:床の間

床の間に飾られるお正月飾りは床飾りと呼ばれます。お正月は中央上部にしめ飾りを飾り、さらにお正月に似合った図柄や字句の掛け軸を飾ります。また、鏡餅も同じく床の間の中央に飾りましょう。

しめ飾りの種類を知って正しい場所に飾ろう

しめ飾りの種類と特徴|6種類のしめ飾りの違いと正しい飾り方
しめ縄やしめ飾りにはいくつかの種類があり、それぞれに意味を持っています。地域やご家庭ごとに違いはありますが、知っていればまた違った気持ちでお正月を迎えることもできます。

また、しめ飾りをきっかけにして、親類と会話を楽しむこともできます。もしいつもなんとなくでお正月飾りを決めていらっしゃるのであれば、これを機に見直してみるのも一興です。よい新年を迎えましょう。

Related