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2019年01月04日

守り刀について知っておきたい7つのこと|守り刀以外の副葬品

大切な人が亡くなった時に、故人と一緒に置かれる「守り刀」を見たことがある人は多いでしょうが、守り刀の意味をきちんと理解しているでしょうか。今回は、守り刀について知っておきたい7つのことや、守り刀の意味などについてご紹介します。正しく理解して役立てましょう。

守り刀について知っておきたい7つのこと|守り刀以外の副葬品

守り刀とは

お通夜などへ会葬した際に、故人のご遺体の上に刀が置いてあるのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。守り刀とは、亡くなられた方のご遺体の上に置く小刀のことです。

故人が愛用していた日本刀や短刀が用いられた時代もありますが、現在では小刀を用いることが一般的です。なぜご遺体の上に守り刀を置くのか、葬儀の際の守り刀についてご説明します。

守り刀の意味

人が亡くなると、ご遺体を北向きに寝かせ、胸元には小刀を置きます。この小刀を、守り刀といいます。守り刀の風習は古くからあり、由来については諸説あり定まっていません。

守り刀の意味は、仏教や神道など宗教の違いで意味も変わってきますが、故人のことを供養する気持ちが込められていることに違いはありません。

守り刀について知っておきたい7つのこと

守り刀は宗教の違いや宗派などによっても、意味や考え方が多少変わってきます。守り刀の意味や使い方など、守り刀について知っておきたいことを7つにまとめてご説明します。

1:仏教における守り刀

仏教では、人が亡くなってから四十九日までを中陰といいます。この中陰の間は、死者の魂はこの世とあの世の間にとどまり、四十九日目に閻魔大王から死後どの世界へ行くかの裁きが下されると考えられています。

仏教における守り刀は、死後の世界への道中に無事に極楽浄土にたどり着くための「お守り」という意味が強いです。

2:神道における守り刀

神道では、「死者は穢れである」という考え方があり、守り刀はこの穢れを祓ってくれるとされています。また、穢れとされる「良くないもの」が死者に寄ってくるのを防ぐため、という考え方もあります。

神道においての守り刀は、死者の穢れが生きている人間に害を及ぼさないように、更なる穢れから死者を守るために用いられるといえます。

3:守り刀を使わない宗派

同じ仏教でも考え方の違いから、守り刀を使わない宗派もあります。浄土真宗では、人は死後すぐに仏の世界に生まれ変わり仏様になると考えられているため、守り刀を使用しません。

死後すぐに仏様になるということは、この世とあの世の間をさまよう不安定な時期もなく、神道のように死者を穢れとする考え方もないため、守り刀を使う必要がありません。浄土真宗の教えでは、守り方の必要性がないので使わないということです。

4:守り刀の種類

昔は本物の日本刀を守り刀として使用することもありましたが、現在では銃刀法により「刃渡り15センチ以上の刀を許可なく所持することができない」と定められているため、日本刀を守り刀として使うことはほとんどありません。

現在では、模造刀を守り刀として使うのが一般的ですが、他にも剃刀やはさみ、刃渡り15センチ以下の小刀、袋に入れた木刀などが使われることもあります。

5:守り刀の置き方

守り刀は、ただ置けばいいというわけではなく、きちんとした置き方があります。守り刀の刃先が亡くなった人の足元に向くようにして、かけ布団の上に置きます。納棺後も、同じ向きで棺の上に置きましょう。

置き方には宗派や地域によっていろいろあり、鞘から抜いた状態で置く場合もあれば、鞘を半分くらい抜いた状態で置くといった場合もあります。また、武家の風習を重んじ、枕元に置く場合もあります。

6:守り刀の手配の仕方

前にもお話しましたが、銃刀法により「刃渡り15センチ以上の刀を許可なく所持できない」と定められているため、自分たちで守り刀を準備することはほとんどありません。現在では葬儀社に守り刀の手配をお願いするのが一般的です。

模造刀にするのか小刀にするのかなど、はっきりとした意見があるのであればそれを伝えましょう。どんなものにしたらいいのかわからない場合は、葬儀社に相談すると良いでしょう。

7:副葬品として扱う場合

日本では火葬が義務付けられているので、金属やガラスなど燃えないものを副葬品として棺に入れることはできません。そのため、模造刀を副葬品として棺に入れることはできません。

副葬品として守り刀を入れたいのであれば、木刀の守り方を準備する必要があります。守り刀を副葬品にしたい場合は、前もって葬儀社に相談しておきましょう。

守り刀以外にも葬儀について知りたい人におすすめ

守り刀も含め、葬儀のことについて知りたい人におすすめしたい本です。葬儀のことなんて考えたくないのは誰でも同じですが、いざというときは必ずやって来ます。そのときに後悔しないようにしておくことは大切です。

葬儀に必要なものなどが、写真や図入りで紹介されているのでとてもわかりやすく、見ているだけでも役に立ちます。葬儀を行う側も、会葬する側も役に立つ内容となっているので、おすすめの一冊です。

守り刀以外の副葬品

大切な人が亡くなったら、その人が大切にしていたものや好きなもの、家族との繋がりがあるものなどを副葬品として棺に入れたいと願うのは当然のことです。

しかし、火葬の際に燃えないものや溶けて遺骨に付いてしまうようなものは棺に入れることはできません。どんなものなら副葬品として入れられるのか、守り刀以外の副葬品についてご説明します。

食べ物

食べ物は基本的に燃えるものなので、副葬品として入れられますが、場合によっては入れられないものもあります。チョコレートやせんべいなど、簡単に燃えてしまうようなものなら問題ありませんが、水分が多いものは禁止となる場合もあります。

飲み物なら小さな紙パック入りにしたり、水分の多い果物などは、小さく切り分けて紙皿などに入れるなどすれば問題ありませんので、ぜひ好物を入れてあげてください。

趣味の品

あの世でも趣味を楽しめるように、と故人の趣味の品を副葬品として入れたいというご家族はたくさんいます。釣竿やゴルフクラブなどは、金属を使っているため副葬品として入れることはできません。

将棋や盆栽が趣味の場合、将棋版は木製でも大きすぎますし、盆栽を丸ごと入れることもできませんが、将棋の駒や盆栽の枝など一部を工夫すれば副葬品として入れることができます。

嗜好品

嗜好品も副葬品として、入れてあげたいもののひとつです。たばこであれば1パック、お酒は缶やビンに入っていないものを選びます。迷ったら、どれくらいの量なら入れてよいか、どうしても入れてあげたいがどうしたらいいか、相談してみると良いでしょう。

葬儀社のスタッフは、副葬品の扱いにも慣れていますし知識や経験も豊富です。これなら入れられますよ、というアイデアを出してくれることもあるので、気軽に相談してください。

書籍

薄い書籍なら問題ありません。ページの多い分厚い本や、ハードカバーの本などは燃えますが、大量の灰が出てしまうため副葬品としては入れられない場合もあります。

どうしても入れたい場合は、数ページだけ切り離したり、ハードカバーだけ取り外すなど工夫すれば副葬品として入れられます。

守り刀について正しく理解しよう

守り刀は、仏教と神道で意味に若干の違いがあったりしますが、どちらも「守るための刀」であることに変わりはありません。守り刀はただの飾りではなく、死後も大切な人を守ってくれるように、との願いが込められた大事な道具です。

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