Search

検索したいワードを入力してください

2019年01月11日

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説

百箇日法要は現代では省かれることも多いですが、本来忌日法要と年忌法要の間にあるとても大切な日です。百箇日法要を執り行う際、または招待された際に迷うことのないよう、この記事では百箇日法要の意味や目的、服装やお供え品などの知っておきたいマナーを詳しくご紹介します。

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説

百箇日法要とは

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説
最近では忌日法要である四十九日が過ぎると、一周忌以降の年忌法要に切り替わることも多いため、百箇日法要が行われない場合も増えてきました。しかし本来百箇日というのは仏教で重要な意味を持ちます。

法要の意味について正しく理解し、百箇日の出席を頼まれた際に困らないためにも、この記事では百箇日法要とはどういったものなのか、といった疑問やお供え物、お布施や服装などのマナーについて詳しく解説します。

百箇日法要の目的や意味

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説
仏教では、人が亡くなられてから七日ごとを忌日(きじつ)とし、故人の冥福を祈って法要を執り行います。初七日から始まり、七七日にあたる四十九日の終了を持って忌明けとし、服喪期間が終わります。

百箇日とは、何らかの理由で四十九日に極楽に行けなかった魂が再度審判を受ける日のことです。

百箇日に遺族がきちんとご供養することで、極楽浄土に旅立てるとされています。同じような意味を持つ法要に一周忌、三回忌があります。

百箇日法要の実施時期

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説
百箇日法要は、故人が逝去された日から数えてちょうど百日目に執り行われます。百箇日法要が無事に終わると以降は一周忌、三回忌などの年忌法要となります。

四十九日までの忌日法要と一周忌以降の年忌法要の間にある、唯一の追善供養の場です。また、弔問客の対応や葬儀社とのやりとりなど、実務に追われがちな忌日法要が終わり、喪に服す期間も明けて改めてゆっくりと親族や近親者で故人を偲ぶ機会ともいえるでしょう。

百箇日法要のマナー

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説
前述したように、近年では忌日法要を終えた後年忌法要を執り行う場合も多く、また百箇日法要を行う際でも僧侶を呼ばずに近親者などが集まり簡易的に執り行うことも増えています。

しかし、菩提寺との関係が深い家や仏教への信心が篤い家、昔から続く家などでは省略せず百箇日法要を執り行う場合が多いです。

法要への出席を依頼された際は、快く応じるのが慣わしであるため、お供えやお布施、服装などのマナーは抑えておきましょう。

1:百箇日法要のお供えの選び方

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説
お供えとは、仏様や故人の霊などに対し、信仰する対象に捧げられるものあるいは供養するためのものを意味します。そのため、どんなものでも良いわけではなく、ふさわしいものとそうではないものがあります。

また、仏教や神道、キリスト教などの違いによっても変わります。キリスト教では仏教の百箇日に相当する式典はなく、神道では似た儀式として「百日祭」が執り行われます。仏式を中心にお供えのマナーについて考えてみます。

ふさわしいお供え

百箇日に限ったことではないですが、法要ではいわゆる「きえもの」がお供えとしてふさわしいとされています。お菓子などの食品や、お線香、石鹸や洗剤などの消耗品がよいでしょう。

また、生前故人が好きだったお花などもお供えとしてふさわしいです。その際はあまり派手になりすぎないよう白や薄い色を中心に選ぶのがマナーです。お供えするお花として一般的なのが、菊やキキョウ、カーネーションなどの日持ちのしやすい花です。

ふさわしくないお供え

一方でふさわしくないお供えとして、「なまぐさもの」あるいは殺生を意味する肉や魚があげられます。日持ちがしないから、というのもよくない理由です。

ほかにはバラや彼岸花などの仏教では縁起が悪いとされるもの、香りの強すぎるお花なども好まれません。

また、お酒やタバコなどの嗜好品もあまり良くないとされていますが、百箇日の意味を考えると故人が生前好んでいたのならよいとされる向きもあります。

百箇日法要で包むお金の相場と包み方

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説
百箇日法要で僧侶に来ていただく場合に必要になってくるのがお布施です。また、お経を上げて法要を執り行っていただくお布施のほかに、来てもらう際のお車代、会食を開いた際に僧侶が参席されなかった場合には、御膳料もお渡しするのがならわしになっています。

僧侶にお渡しするお布施は、謝礼金や経費といった意味ではなく、あくまでも感謝の気持ちとして包むもの。そのため、できるだけ分けて渡すのがマナーでしょう。

御布施

前述のとおり、お布施というのは感謝のしるしであるのではっきりと金額は決まっていません。ですが、平均的には三万円から五万円程度が百箇日法要のお布施の相場とされています。

無地の封筒、奉書紙、不祝儀袋に入れ、表書きは「御仏前」と記入することになります。その下に百箇日法要の施主の名前をフルネームで記入しましょう。中包みの中央部分に「金○萬円也」と書き、金額は漢数字で記入します。

御車代

自宅や専用の施設で百箇日法要を行った場合、僧侶には御車代をお布施とは別にお渡しします。相場は、五千円から一万円程度であることが多いです。

ただし、住んでいる地域や移動していただいた距離によっても変わってくるため、檀家の方に確認しておくのもよいでしょう。タクシーなどを手配せず、自家用車でこられた場合でも御車代をお渡しするのがマナーです。

こちらがお寺に訪れた場合は、御車代は必要ないとされています。

御膳料

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説
百箇日法要を執り行った後、参列者で「お斎(とき)」の席を設ける場合もあります。お斎とは故人を偲びながら会食するならわしのことです。

会食には僧侶もお招きしますが、多忙なことや参列者への気遣いなどからお断りされる方が多いです。会食に参加されない場合には御膳料をお渡しするのがマナーになります。

御膳料の相場はだいたい五千円から一万円程度になります。参加の可否を事前に確認しておきましょう。

3:百箇日法要の服装の選び方

喪に服す期間が明けたとはいえ、ご供養の場にはふさわしい服装のマナーがあります。とはいえ、他の忌日法要や年忌法要とどう違うのか、実際どういった服装が失礼でないのか悩まれる方も多いでしょう。

百箇日法要の服装の選び方について、男性や女性、学生や幼児というふうに分けて服装の選び方をご紹介します。基本的には他の法要と同じで、礼服を着用するのがマナーになります。

男性の服装

男性で施主の場合、喪服を着用するのがマナーとなります。喪服とは礼服の一種で、特に葬儀や法要で着用するブラックフォーマルのことで、光沢のない深い黒色であること、背中に切れ込み入っていないことが特徴です。

本来、正喪服と呼ばれるモーニングコートなどを着る必要がありましたが、近代ではブラックスーツのような略式喪服でもよいとされています。黒のネクタイに光沢や装飾のない黒い靴が基本になります。

女性の服装

女性の場合でも、百箇日法要では喪服が基本的なマナーです。ビジネススーツと混同されている方も多いですが、失礼にあたる場合があるので注意しましょう。

平服での参列が許可されている法要もありますが、その場合でも紺色やグレーのスーツを選ぶとよいでしょう。あまり派手な装飾品は避け、香りの強い香水などもおすすめできません。また、地域や施主の方針にもよりますが、パンツスーツでは失礼ととられる場合があります。

学生の服装

学生の場合、あまりカジュアルなデザインでなければ学生服で参列します。もちろん礼服(喪服、略喪服)があれば着用するとよいでしょう。

靴の色はできれば黒が望ましいですが、なければ白や紺のスニーカーなど、派手なものを避ければ大丈夫です。靴下も着用し、暑い季節でもボタンをしっかりと留めておくのが望ましいです。また、寒い季節でもコートを会場に入る前に脱いでおくのがマナーです。

子供・乳幼児の服装

制服ではないお子様が参列する場合、できれば黒や紺のブレザーの着用が望ましいでしょう。靴下も白や黒で統一し、あまり派手なものは避けるのが無難です。靴はスニーカー、ローファーでも問題ありません。

乳幼児の場合は黒で統一するのもなかなか難しいので、白や水色、ベージュといった淡い色の服装であれば失礼にはあたりません。年端のいかないお子様が法要に参列する際は、泣き出した時に席を外しやすい場所を確保しましょう。

百箇日法要についてもっと知りたい方は

年忌法要を終え、百箇日法要を執り行い、年忌法要で故人を送り出しご冥福をお祈りします。仏教においての法要とは、教義の根本である死生観に基づいた非常に重要な儀式です。

また、日本では仏教と一口に言っても十三の主な宗派があり、その教えや考え方は少しづつ異なっています。下記にご紹介する書籍では、宗派ごとの法要における考え方を詳しく解説しています。

気になった方はぜひ読んでみてください。

百箇日法要の別名と意味

百箇日法要とは|お供えや御布施の包み方など3つのマナーを解説
仏教では死後四十九日で故人の生前の功徳や悪行に対する審判が行われ、極楽浄土に旅立てるかどうかが決まると言われています。その際にもし万が一極楽に行けなかったとしても再度審判があり、再審の際に極楽浄土に行けるよう遺族が願うことが百箇日法要の意義です。

百箇日は別名、「出苦忌」や「卒哭忌」と呼ばれています。百箇日法要の別名でもある出苦忌や卒哭忌の意味を解説します。

出苦忌

故人が亡くなってからちょうど百日後にあたる百箇日法要は「出苦忌(しゅっくき)」とも呼ばれます。これは故人のためというよりも、ご遺族の気持ちを表わした言葉です。

「忌日において受けた故人を失った苦しみから出る」という意味で、ご冥福を変わらずお祈りしながらも、残されたものとして今後の生を全うするという誓いを表わしています。この日を境に徐々に通常の生活に戻るという意味もあります。

卒哭忌

出苦忌と文字は違えど同じような意味を持つ言葉に「卒哭忌(そっこくき)」があります。百箇日法要を無事終えた後、「故人を失った悲しみで泣いていたが、それを卒業して一区切りつけ前を向く」という意味合いの言葉です。

これ以降の年忌法要では、故人が俗世を離れ、仏様の弟子になり極楽浄土で過ごすことを祈るといった意味があります。また、広義では百箇日までを忌中としています。

百箇日法要について詳しく知ろう

この記事では、百箇日法要とはどのような意味があるのかということや、百箇日法要を行う際の服装、お布施、お供え物について知っておきたいマナー、百箇日法要の別名や意味について解説してきました。

百箇日法要は故人のご冥福を祈り、極楽浄土に旅立てるよう願う儀式と、先祖として奉り、遺族を守ってくれるように願う儀式の中間に位置するともいえる重要な区切りの日です。詳しく知ってどうぞ正しく執り行ってください。

Related