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2019年03月14日

全国のお盆と東京のお盆|お盆の迎え方とお供えのマナー5つ

東京は他の地域と違ってお盆が1ヶ月早く行われます。一体どうしてでしょうか。その理由を紐解いて行きます。地域によって1ヶ月も違いがある「お盆」ですが、その行事内容や風習、お供えものなどのマナーについても説明していますので是非ご覧ください。

全国のお盆と東京のお盆|お盆の迎え方とお供えのマナー5つ

お盆とは

全国のお盆と東京のお盆|お盆の迎え方とお供えのマナー5つ
夏に祖先があの世から帰ってくるのをお迎えし、お盆の期間が終わったらあの世へお見送りするという日本古来の風習と仏教的行事を言います。

ご先祖様をお迎えし、自宅の仏壇に供物を供え、供養をするのが主な内容です。地域によっては、村で盆踊りをするなど盛大に行うところもあります。

東京のお盆は早い

旧暦の7月15日頃の盂蘭盆会に合わせて行われてきたのが一般的ですが、ちょうど農繁期と重なることから、地方では1ヶ月遅れで催されるようになりました。

また1ヶ月ずらすことで、親戚も集まりやすいという利点もあります。そのため、東京と地方でお盆の時期がずれて行われています。

全国のお盆と東京のお盆の違い

東京と一部の地域は7月15日頃に行われる「お盆」ですが、明治時代の改暦により7月に行う新暦を採用する地域と、旧暦の8月に行う地域とにわかれました。全国的には改暦後、ほとんどが8月にお盆の行事が行われています。

家で行われる供養の内容はほとんど変わりがなく、東京など7月に行う地域では花火や縁日などのお祭りが催されます。旧暦8月の地方は、有名な京都の「五山送り火」や地域での盆踊りなどが行われます。

新盆

亡くなった方の初めて迎えられるお盆のことを「新盆(にいぼん)」または「初盆(はつぼん)」と呼びます。精進棚(お供えをする台、棚)と無地の盆提灯を供え、親類縁者を集めて、棚経(たなぎょう)を唱えてもらい帰ってきた仏様の供養をします。

四十九日より前にお盆の時期がきた場合は、次の年が新盆になります。最近の流れでは白い提灯だと新盆だけしか飾れないため、 模様入りのものを利用する家庭が増えています。

旧盆

明治の改暦前の旧暦に沿って行われる7月15日頃のお盆のことを「旧盆」と呼びます。現在は新暦で8月15日頃に行われるのが一般的です。なので昔のお盆時期のことを「旧盆」と呼んで区別しています。

なぜ違うのか

明治の改暦以降、8月中旬が定番のお盆ですが、もともとの7月15日頃というのは、夏野菜や果物の収穫時期です。

ナス、トマト、きゅうりをはじめとする夏野菜、メロン、さくらんぼ、桃、スイカなどの果物類もこの時期に収穫されます。また収穫が終わったあとの田畑では次の作付けで、葉物野菜や人参などの根菜類などを植えるため、とても忙しい時期です。

上記の理由から、地方では8月の農閑期にお盆を行うことが定着しました。

行事

全国のお盆と東京のお盆|お盆の迎え方とお供えのマナー5つ
東京など、7月に行われる地域では花火大会や縁日などのお祭りが、多数とり行われます。日本の多数派をしめる8月にお盆を行う地域はお墓から提灯に火を灯してご先祖を自宅の仏壇に連れ帰る「迎え火」やその逆の「送り火」、盆踊りなどの行事や地域によっては決まった郷土食などを食す習慣があります。

風習

全国的な風習としては、「精霊棚」「迎え火」「送り火」があります。他にも地域によって違う風習があります。有名なものとしては、長崎の「精霊流し」や、石川県金沢市の「切子」という箱型の灯籠を墓前に飾る風習などがあります。

他には岩手県盛岡市の「舟っこ流し」という、小舟にお供えや提灯を飾ったものを北上川に流したり、沖縄ではかの有名な「エイサー」や八重山諸島の「アンガマ」などがあります。

お盆の迎え方4つ

全国のお盆と東京のお盆|お盆の迎え方とお供えのマナー5つ
地方や東京を問わず、基本的なお盆の迎え方についてお伝えします。これらを知って正しいお盆の迎え方、送り方について考えてみましょう。

お盆の迎え方1:盆棚の用意

地域によって、違いはありますが、数段の棚にお位牌や仏具、御膳や果物等のお供えをするしきたりがあります。近年これらは簡素化され、別棚を用意せず、お仏壇のお掃除とお飾りで済ませるところもあります。

新盆は必ずするといった地域もあり、場所によりけりです。青竹、ホウズキを飾る地域やお団子の数も6個や13個と違いがあります。生家と婚家によって地域差があるので、嫁ぎ先によって変わることもあります。

お盆の迎え方2:迎え火

13日の夕方に玄関や庭で「麻幹(おがら)」や白樺、麦藁を焚いて、ご先祖の霊を迎えることを言います。また家紋入りの提灯に墓から火を灯して持ち帰り、自宅の仏壇に移してご先祖の霊を連れ帰る地方もあります。

お盆の迎え方3:送り火

全国のお盆と東京のお盆|お盆の迎え方とお供えのマナー5つ
盆の入りの「迎え火」と対になって行われるのが、「送り火」です。お墓や軒先で焚いた火でお迎えした後、ご先祖様の霊をあの世へお送りするために焚く火を「送り火」と呼びます。

季節の風物詩ともなっている京都の「五山送り火」など、松明を焚く大規模なものや家の軒先きの小さな火まで、規模は地域によります。

お盆の迎え方4:精霊流し

歌でも有名な「精霊流し」ですが、小さな船を作ってロウソクを灯すものや、大きな船にお供えものを積んで流すものなど色々な種類があります。

基本的には船などに灯を灯し、帰っていく先祖の霊を見送ります。長崎では墓前で爆竹を鳴らしたり、精霊舟を曳いたりする習わしがあります。

日本のしきたりがまるごとわかる本

もっとお盆や日本古来の行事について知りたい人はこの本がおすすめです。「しきたり」というと固いイメージですが、日本に古くから伝わる美しい「かたち」を正しく新しい世代に伝えていくことは必要です。この本を読んで、もっと造詣を深めることも大事です。

日本の季節にちなんだ行事が詳しくギュっと詰まった本です。昔から大切に行われてきた日本ならではの事を未来につなげたいですね(^^)子供達と一緒に読んで楽しんでいます♪

出典: https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%8... |

お供えのマナー

お供え物にはどのような種類があるのでしょうか。自宅の仏壇にお供えする物について見て行きましょう。宗派などにより違いはありますが、基本は同じですので覚えておきましょう。

お供えのマナー1:香

一般的にはお線香をお供えするのが基本ですが、新盆や住職さんがお参りに来られる際などは、刻んだ木のチップ状のお香を「香炉(こうろ)」と呼ばれる小さな容れ物にくべて焼きます。

香りでご先祖様の霊をお送りする習わしです。

お供えのマナー2:花

全国のお盆と東京のお盆|お盆の迎え方とお供えのマナー5つ
季節の花をお供えするのが一般的です。菊やほおずき、桔梗・百合などをお供えすることが多いです。

お墓や仏壇に対にしてお供えし、お花を供えることを供花(くげ)といいます。

お供えのマナー3:灯燭

全国のお盆と東京のお盆|お盆の迎え方とお供えのマナー5つ
新盆には白提灯を飾るのですが、家紋入りのものや柄入りの提灯を用意するのが多数派です。東京など都心部では収納スペースの問題もあり、新盆から柄入りの提灯を用意することが多いです。

お供えのマナー4:浄水

心を洗う役割があると言われているので、毎日きれいなお水をお供えします。宗派によって供えないところもあります。

本来は自然水でしたが、現在では水道水や一番茶をお供えします。

お供えのマナー5:飲食

肉や魚を使っていない精進料理をお供えします。内容は地方によって違いはあるものの、ご飯、吸い物、香の物、浸し物、煮物、和え物などを漆塗りのお膳などに盛り付けお箸を添えてお供えします。

東京のお盆を知ろう

東京のお盆は地方出身者にとっては簡素化され、時代に沿って変わってきています。

大きな違いは東京ではお盆の時期が早い事、東京のお祭りシーズン真っ最中です。また東京では、精進料理なども普段家族が食卓でいただいているものをそのままお供えしたり、故人が好きだったものを供えたりと、自由度が高いです。お供えの果物や干菓子もスーパーなどでセットになっているものが多く出回っているので、それらを買ってきてお供えすることも多いです。

東京のお盆のお供物

お供物の基本は「五供(ごく)」と呼ばれ、ろうそくの灯りを灯し、ご飯、お花、線香をあげて、果物、水(飲み物)をお供えします。またお盆には縁寺のご住職を招き、あらかじめ掃除しておいたお仏壇に上記のお供えをし、読経をしていただきます。

東京では居住スペースの関係で、お供え物をする精霊棚の場所を取れないことも多く、お仏壇にそのままお供えするか、お仏壇の前に小さなテーブルを置いてそこにお供えすることも多いです。

東京のお盆のお祭り

東京では「神田明神納涼祭り」をはじめ「赤坂氷川祭」「丸の内盆踊り」や「三鷹阿波踊り」をはじめとし、「日枝神社 山王祭」「隅田川花火大会」などこの時期はお祭りや盆踊り、花火が目白押しで活気があります。

夏休みやお盆休みを利用して東京へ帰省する人や、観光客で賑わう「東京」の街ですが、東京らしいお盆と言えば、やはり「入谷 朝顔祭り」や「雷門盆踊り」「浅草サンバカーニバル」など下町の祭りははずせません。

東京のお盆と地方のお盆両方を楽しんでみよう!

全国のお盆と東京のお盆|お盆の迎え方とお供えのマナー5つ
東京の早いお盆に合わせて地方から親戚が集まり、お祭りを楽しみ、その後月遅れの地方のお盆で、お盆の旅行と共に地域に根ざした風習を一緒に楽しむこともできます。今年のお盆は家族で東京のお盆と地方のお盆両方を楽しんでみませんか。きっといつもと違う東京のお盆を楽しめるでしょう。

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