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2019年01月04日

短歌を作るときのルール8つ|短歌のおすすめ解説本3選

短歌は、日本の詩歌の中でも歴史の長いものでありながら、「難しそう」とか「敷居が高い」などと言われ敬遠されがちです。この記事では、短歌を作る時のルールや短歌の解説本を解説することにより、短歌を作って楽しむことをおすすめしています。

短歌を作るときのルール8つ|短歌のおすすめ解説本3選

短歌とは

短歌を作るときのルール8つ|短歌のおすすめ解説本3選
短歌とは、5・7・5・7・7の5句31音の形式で表現される文芸で、その形は7世紀に成立したとも言われ、1300年を経た今日もなお多くの指示を得ている極めて長命な詩歌です。和歌に分類される、長歌や旋頭歌も短歌と同じように作られていましたが、平安時代以降は、長歌や旋頭歌はほとんど作られなくなり、和歌と言えば短歌と認識されるようになりました。

ルールはある?

短歌を作る時のルールのついては諸説ありますが、俳句のように、必ずしも季節に絡めたことを読まなくてはいけないという縛りはないので、感じたことや思ったことなどを自由に短歌形式にすることも、作風のひとつとして認められています。

ただし、俳句と同じように、短歌にも音数(文字数)の制約がありますので、その部分は絶対的なルールとなります。

短歌を作るときのルール8つ

短歌を作るときのルール8つ|短歌のおすすめ解説本3選
冒頭などでも解説しましたように、短歌には音数(文字数)の制約に関するルールが存在しますが、音数以外にも細かな部分において、いくつかのルールが存在します。また、これらのルールは、短歌を評価したり鑑賞する時のポイントにも繋がります。次に、短歌を作る時のルール8つについて解説します。

1:基本は5・7・5・7・7

短歌の音数は、5・7・5・7・7の31音で構成され、この音数は短歌を作る時の基本的なルールとなっています。31音と言う数字は、創作に制限を付けたというより、より創作しやすくするためのルールとも言われています。

また小さい「っ」のような促音は1文字と数え、「ゃ」「ゅ」「ょ」などの拗音は前の文字とセットで1音と数えます。例えば、「はっぱ」は3音、「ぎゅうにゅう」は4音、「さっきょく」も4音となります。

2:季語は被らないようにする

短歌の場合は、俳句のように必ず季語を入れなくてはいけないという決まりはなく、場面の描写や雰囲気づくりで入れる時などで入れることはあります。ただし、俳句と同じように、季語は被らないようにすることは、避けるようにしましょう。

「雪」と「ひまわり」のように季節の違う季語を入れるのはもちろん、「雪」と「吹雪」のように同じ季節の季語を被せる場合も注意が必要です。

3:「区切れ」を意識する

区切れとは、一首の中にある内容的な切れ目のことをいいます。短歌では、主に倒置や言い切った言葉などが区切れの部分です。万葉調と言われる五七調には、二句切れや四句切れ、あるいは二句四句切れ、「古今集型」あるいは「新古今集型」と言われる七五調には、初句切れや三句切れ、あるいは初句三句切れといったルールがそれぞれあります。

句切れの把握は、短歌の構成やリズムを理解していく上で、たいへん役立ちます。

4:字余り・字足らず

先に述べましたように、短歌作りは5・7・5・7・7の31音で作るのが基本的なルールですが、最後7の部分は1文字くらいはみ出しても可というルールもあります。ただしこのルールは、あくまでも許容範囲としてのルールなので、5・7・5・7・7の31音で作ることを心掛けた方が良いでしょう。

反対に、1文字少ないのは良くないとされていますので、字足らずは短歌を作る上で気を付けたいポイントになります。

5:句の係り受け

係り受けとは、それぞれの句二つが、意味の上で結びついている状態の事を言います。短歌の中の、5・7・5・7・7のそれぞれの句がどこを受け、どこに掛かるのかというルールを把握することは、短歌の中における、省略や倒置を見つけるポイントにも繋がります。

6:止め

短歌の結びがどうなっているかを示す、「止め」と言われる部分にも、厳密に言えばルールが存在します。一般的に、印象を鮮烈にし、余情を表現する場合には体言止めが、感動の中心を示す場合には助言止めが、それぞれ使用されます。助言止めには「けり」や「かな」という言葉が使われます。

7:繰り返し・反復

短歌の中にリズムを作り出す場合や、何かを象徴させたり強調したい場合には、繰り返しや反復が使われます。繰り返しには、同じ言葉である同語の他にも、同音や同子音が使われますが、「あ」と「か」や、「え」と「れ」などのように、同母音での繰り返しもルールの中で認められています。

8:比喩・象徴

比喩とは、文学的な表現において、イメージを利用し説明や記述をわかりやすくし、強調や誇張といった効果をあげるために、類似した例や形容で表現することを言います。厳密に言えば、ルールとは少しかけ離れますが、短歌や俳句などの文芸では、よく使われる技法です。

直喩、隠喩、擬人法、擬態語や擬音語(いわゆるオノマトペ)などがあります。心象風景も比喩や象徴のひとつで、詠み込まれた風景が、作者の心情や思いを表します。

初心者にやさしい短歌の練習帳

短歌の基礎知識や上手な作り方について解説された、1日1テーマで30日分のドリル形式で構成された短歌のテキストです。穴埋め問題や有名な短歌の鑑賞などが盛り込まれ、大きい活字で目にも優しく、学ぶポイントも絞られた、実践的な一冊となっています。

短歌の解説本3選

短歌を作るときのルール8つ|短歌のおすすめ解説本3選
前項に置いて解説した、短歌のルールはを解できても、いざ作るとなると、どう書けばいいのかわからない、と言う人も少なくないでしょう。この項では、より短歌を理解するのに、おすすめとなる短歌の解説本を3冊紹介します。

1:短歌を詠む科学者たち

優れた科学者には素晴らしい歌人が何人もいるといまれています。著者はその前書きにおいて、「科学者の生涯をたどりながら、その短歌と研究を紹介する」と綴っており、短歌と伝記の融合とも言える解説本です。それぞれの科学者の短歌に対する解説も、簡略的でわかりやすく、短歌と科学の意外な共通点の発見もできる、興味深い一冊となっています。

人物や時代についての記事や短歌の鑑賞など非常に内容の濃い作品で、松村さんの本は毎度こうなりますが、付箋がぼうぼうの一冊となりました。

この伝記プラス短歌鑑賞という形式の作品は,科学ジャーナリストで歌人の松村由利子さん以外の方にはできないものと思われます。本作も名著です。

私の知識が追いつかず理解できないところも少なからずありましたが,理解できる方が読まれれば,本書の輝きはさらに増すことでしょう。

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2:ぼくの短歌ノート

1990年の「ニューウェーブ短歌」運動を推進した人物のひとり、穂村弘の短歌読み解きエッセイです。些細な事象で、あっという間に変わってしまう自分と世界との繋がりや、いろいろなシチュエーションでの歌で、時代の光景を掬い取りしたりと、三十一文字の持つ世界の魅力を誘います。

著者が短歌に対する批評にも定評があるためか、短歌そのものの創作よりも、短歌の批評の方が面白いという、本書に対する口コミもあります。

短歌本体の創作より、短歌の読み(批評)の方が面白く、穂村弘は、この批評の面白さを短歌の入り口にして、短歌の深さへと導く方法を発見した、すぐれた現在の批評歌人です。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%AE%E7%9... |

3:短歌という爆弾

同じく穂村弘の著書ですが、先ほどの著書とは違い、短歌を創作したい人向けた内容となっています。短歌を、閉ざされた世界を覆すための「爆弾」に見立て、その「製造法」と「設置法」、「構造図」の三つに分けて解説しています。「さあ始めよう、君の短歌は世界の心臓を爆破する」の言葉が、著者の熱い思いを感じさせてくれます。

短歌についてはサラダ記念日くらいしか読んだことがなく、入門用としてこの本を読んでみました。

前半の製造法、設置法の項目は入門書というよりはエッセイや日記のような雰囲気で、かなりユルい内容でした。構造図の項は、急に密度の濃い内容になり短歌の作り方どころか、筆者の見出した詩の本質にまで言及しているような内容でした。

文章は理解できるのですが、消化不良です。もう少し短歌について考えてから、また読み直したいと思います。

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ルールを守って楽しく短歌を作ろう

短歌を作るときのルール8つ|短歌のおすすめ解説本3選
「難しそう」あるいは「敷居が高い」などのイメージから、趣味としての短歌は敬遠されがちですが、5・7・5・7・7の31音で作るという基本的なルールをを守るところから始めれば、決して難しいものではありません。実際プロ・アマ問わず、自分の言葉で、自分の言いたいことや表現したいことを短歌にしている歌人は多く存在します。

あなたも、自分の想いや自分から発信したい事などを、31音に込めて表現してみましょう。

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