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2019年01月04日

正しい二礼二拍一礼のやり方5ステップ|読み方と意味

神社での参拝方法として一般的に知られている「二礼二拍一礼」ですが、その言葉の持つ意味や順序はご存知でしょうか。そして、二礼二拍一礼を行わない場所があることをご存知でしょうか。今回は二礼二拍一礼のやり方や、その歴史についてご紹介していきます。

正しい二礼二拍一礼のやり方5ステップ|読み方と意味

二礼二拍一礼とは

正しい二礼二拍一礼のやり方5ステップ|読み方と意味
二礼二拍一礼とは、神社の参拝で行う礼儀作法の一つです。厳密には「二拝二拍手一拝」と言います。「拍(拍手)」は「柏手」と書かれることがありますが、これは誤りです。

「二礼」と「二拝」の違いはお辞儀の角度で、拝は最敬礼にあたります。礼は30度から45度、拝は90度ほどが正式な角度です。

1つひとつの動作に対して、祀られている神様に対する尊敬や感謝の念をこめて、丁寧に行うことが大切です。

読み方

二礼二拍一礼は、「にれい・にはく・いちれい」と読みます。うえでご紹介した二拝二拍手一拝は、「にはい・にはくしゅ・いっぱい」と読みます。

神様の前で2度礼を行い、続いて二度かしわ手(合わせた両手を左右に開いた後に再び合わせること)を行い、最後に一礼して終了です。

起源

二礼二拍一礼の起源は、明治8年にまでさかのぼります。当時の内務卿である伊藤博文は、「一揖再拝二拍手一揖(ゆう・浅い礼)」という作法を正式な作法として推奨していました。その後宮中作法に則った改訂が行われ、このときに拍手が禁じられました。

そして昭和23年に行われた改定で、「再拝、祝詞奏上、再拝、二拍手、一拝」が正式な作法として採用されました。これが二礼二拍一礼のはじまりです。

意味

二礼二拍一礼は、それぞれ二礼/二拍/一礼に分割され、これらを順番に行うことが神社参拝の正しい作法となっています。二度礼を行い、二回手を合わせ(拍手)し、最後にまた一礼をして終了という流れです。

神社によってはこの作法が境内に記載されていることもあり、だいぶん広まっています。ただし、神社によっては別の方法を推奨している場合があります。できれば事前に調べておくと良いでしょう。

正しい二礼二拍一礼のやり方

正しい二礼二拍一礼のやり方5ステップ|読み方と意味
ここからは、正しい二礼二拍一礼のやり方を、お賽銭を入れるところからご紹介します。

参拝を行う前に、手水を行い手や口を清めましょう。右手で柄杓を持って水を汲み左手を清めたら、次に柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。

また柄杓を右手で持ったら左手に水を注ぎ、そこから口をすすぎます。柄杓に直接口をつけないようにしましょう。最後に改めて左手を清め、柄杓を立てるようにして柄を洗い、元の場所に戻します。

1:お賽銭を入れる

正しい二礼二拍一礼のやり方5ステップ|読み方と意味
最初に、賽銭箱にお賽銭を入れます。これは、白い紙に包んだお米をお供えしていた名残りです。

神社によっては賽銭箱の位置が遠く、勢いよく投げ入れようとする方も見受けられますが、これは誤りです。なるべく静かに、賽銭箱の上に置くようなイメージで入れましょう。前述したとおり、お賽銭は神様へのお供え物だということを意識しましょう。

2:鈴を鳴らす

正しい二礼二拍一礼のやり方5ステップ|読み方と意味
次に鈴を鳴らします。この鈴は本坪鈴(ほんつぼすず)といい、銅や真鍮で作られています。この鈴を鳴らすことで、魔を払い参拝者を清め、敬虔な気持ちにさせることができると考えられています。つまり鈴を鳴らすことで、参拝者が神様と繋がるための準備が整います。

他にも、鈴を鳴らすことで心霊の発動を願ったり、神様を呼ぶためのものであるとの考え方もあります。こうした意味を持つ鈴ですが、混雑時は控えても大丈夫です。

3:二回頭を下げる

鈴を鳴らした後は二回頭を下げます。これが、二礼二拍一礼の「二礼」にあたります。

頭を下げる時は、神様への敬意を最大限に表し、90度まで腰を曲げ(拝)、深くお辞儀をします。一般的な45度では「礼」となります。お正月などの混雑時には難しいですが、なるべく90度のお辞儀を意識するようにしましょう。

4:二回手を叩く

二礼した後は、二回拍手を行います。これが、二礼二拍一礼の「二拍」にあたります。

拍手を行うときは、右手を少し引いて両手をずらして打つのが正式な作法です。これは、人と神様がまだ一体ではないということ、神様よりも一歩下がることで敬いの心を表すためです。

また、拍手自体にも「敬い拝む、和合」という意味があります。これも、神様を敬う気持ちから行われるものであることを表しています。

5:一回頭を下げる

心の中で神様にお礼を伝えたら、最後にお辞儀をして参拝は終了です。これが、二礼二拍一礼の「一礼」にあたります。この最後の一礼も、先の二礼と同じく腰を90度曲げる「拝」が正式な形です。

以上が二礼二拍一礼の流れです。この参拝方法は戦後に定義づけられたものであり、神社の歴史に比べれば「最近」と言われてもおかしくありません。「現在の」参拝の形として覚えておきましょう。

神社と神様をもっと知るための一冊

神社に毎年お参りをしているような人でも、神社にどのようなご利益があるのか、二礼二拍一礼の他にどのようなルールがあり、それがどのような意味を持つのかをきちんと答えられる人は多くはありません。

この本ではそれらに答えを出しつつ、さらに神社にどのような神様が祀られているのか、そしてその神様にどのような神話があるのかまでが解説されています。この本で、神社への理解がより深まること間違いなしです。

二礼二拍一礼を行わない場所

正しい二礼二拍一礼のやり方5ステップ|読み方と意味
二礼二拍一礼の参拝方法は、全ての神社・場所で正しいとされているわけではありません。場所によっては他に推奨されている参拝方法があるため、二礼二拍一礼を絶対的なものと考えていると、それが間違ったものである可能性があります。

ここでは、二礼二拍一礼を行わない代表的な場所をご紹介します。この他にも、自分が参拝を行う予定の神社などは、事前に参拝方法を調べておくのがベストです。

場所1:お寺

正しい二礼二拍一礼のやり方5ステップ|読み方と意味
お寺と神社は全く別種の場所であるため、お寺では神社のような二礼二拍一礼のルールは当てはまりません。

お寺の本堂に参拝する時は、一回礼を行った後静かにお賽銭を入れ、鰐口を鳴らした後で、目を閉じ静かに胸の前で合掌します。お礼を伝えた後、合掌したまま一回礼をしたら参拝は終了です。

お寺と神社の参拝方法の一番の違いは、お寺では拍手を行わないということです。他にも、本堂への参拝前に鐘をつくなどの違いもあります。

場所2:伊勢神宮

「日本人の心のふるさと」とも呼ばれる日本最上格の神社である伊勢神宮では、八度拝八開手という参拝ルールが存在しますが、これは神職の方が行う方法であり、一般の参拝客は二礼二拍一礼で問題ありません。

八度拝八開手(やひらで)とは、8回拝(90度のおじぎ)を行なった後、8回拍手を行うことです。八開手は、かつては重要な祭式で行われていたもので、これが伊勢神宮では現在でも残っています。

八度拝八開手

八度拝八開手は、神職の方が祭事を行う前に、あらかじめ身を清めた上で行う参拝方法です。八度拝八開手を行う前にも儀式があるため、そういった意味でも、一般参拝者が行う必要はないと言えます。

場所3:出雲大社

さまざまな良縁を呼ぶと言われている出雲大社では、二礼四拍手一礼が正式な参拝方法となっています。通常の二礼二拍手一礼と比べると、拍手の数が倍になっています。出雲大社の他に、宇佐神宮などが二礼四拍手一礼を正式な参拝方法と定めています。

良縁を授けてくれると言われている出雲大社への参拝ですから、正しい方法で行い、神様への敬意をきちんと表現しましょう。

二礼四拍手一礼

出雲大社での一般的な参拝方法は前述したとおり二礼四拍手一礼ですが、5月14日の例祭ではさらに拍手の数が増え、拍手の数は8回になります。

8には無限という意味があり、8回の拍手で「神を限りなく讃える」ということを表しています。通常時は、この半分の数を作法としているため「二礼四拍手一礼」となっています。

作法を覚えて正しく参拝しよう

正しい二礼二拍一礼のやり方5ステップ|読み方と意味
神社は神様が祀られている場所であるため、参拝という形でお礼やお願い事を行う時は、参拝する側には神様に対する敬意を表すことが大切です。

二礼二拍一礼という参拝ルールは、神様に対する敬意を表す方法の一つとして、知っておいて損はありません。お正月には神社に参拝するという方や旅行先で神社に立ち寄るという方まで、二礼二拍一礼ルールを覚え、正しい参拝方法を身につけましょう

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