2020年10月10日
玉垣の意味と基礎知識4つ|玉垣に関連する言葉5つ
更新日:2020年10月10日

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玉垣とは
玉垣(たまがき)とは、神社・神域の周囲にめぐらされる垣根のことです。今回は日頃目にしているけれども、意外に知らない「玉垣」について、由来や目的、伊勢神宮のこと、玉垣にまつわる言葉などをご紹介します。
これを知れば神社へのお参りが、もっと楽しくなります。
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玉垣の意義と目的
神社やお墓にある「玉垣」は常世と現世の境界を示しています。
日本では古くから、石や巨木を崇拝する信仰がありましたが、神社神道が確立され、社が建立されるようになると、本殿や拝殿を石や板で囲むようになり、それが現在の神社やお墓にある「玉垣」に変わっていきました。
日本では古くから、石や巨木を崇拝する信仰がありましたが、神社神道が確立され、社が建立されるようになると、本殿や拝殿を石や板で囲むようになり、それが現在の神社やお墓にある「玉垣」に変わっていきました。
玉垣の意味と基礎知識4つ
神社神道が確立し神社が作られる前は、神事を行う場所がその時々で違っていて、祭りのたびに「神籬(ひもろぎ)」と呼ばれる神域が作られました。
「神籬」は神事が行われる場所の周りに「玉垣」をめぐらし、注連縄で囲うことで神聖を保つもので、神社で神事が行われる時代になると、社殿の周りに「玉垣」が作られるようになりました。
ここでは「玉垣」という言葉の意味や語源、種類についてみていきましょう。
「神籬」は神事が行われる場所の周りに「玉垣」をめぐらし、注連縄で囲うことで神聖を保つもので、神社で神事が行われる時代になると、社殿の周りに「玉垣」が作られるようになりました。
ここでは「玉垣」という言葉の意味や語源、種類についてみていきましょう。
1:玉垣の由来
日本には石を崇拝する習慣が古くからありました。
ご神体になっている石の「磐座(いわくら)」を中心とした祭祀場の周りを囲ったのが「玉垣」の始まりとされ、一番古い「玉垣」は樹木をめぐらせる「柴垣」でした。
1つの土地を他の土地と仕切るために、竹や柴で作られた低く隙間のある囲いが「垣」で、現在でも一般的な家屋にも用いられています。
ご神体になっている石の「磐座(いわくら)」を中心とした祭祀場の周りを囲ったのが「玉垣」の始まりとされ、一番古い「玉垣」は樹木をめぐらせる「柴垣」でした。
1つの土地を他の土地と仕切るために、竹や柴で作られた低く隙間のある囲いが「垣」で、現在でも一般的な家屋にも用いられています。
2:玉垣の語源
「玉垣」の「玉」は「神聖な」「美しい」などを意味する美称で、「玉垣」は「垣(囲い)」を美化した言葉です。
つまり、「玉垣」は「神聖な場所の周りを囲う美しい囲い」という意味です。
神道の祝詞「一切成就の祓(いっさいじょうじゅのはらえ)」には「玉垣清し潔くと祓い給え」という美しい言葉が残っています。
つまり、「玉垣」は「神聖な場所の周りを囲う美しい囲い」という意味です。
神道の祝詞「一切成就の祓(いっさいじょうじゅのはらえ)」には「玉垣清し潔くと祓い給え」という美しい言葉が残っています。
3:玉垣の種類
ここでは神社で見かけることが多い代表的な5種類の「玉垣」をみていきましょう。
1.瑞垣(みずがき)
2.内玉垣(うちたまがき)
3.外玉垣(とのたまがき)
4.板垣(いたがき)
5.朱の玉垣(しゅのたまがき)
「玉垣」の種類について知っていると、神社への参拝がいっそう楽しくなります。
1.瑞垣(みずがき)
2.内玉垣(うちたまがき)
3.外玉垣(とのたまがき)
4.板垣(いたがき)
5.朱の玉垣(しゅのたまがき)
「玉垣」の種類について知っていると、神社への参拝がいっそう楽しくなります。
1:瑞垣
神社を訪れると、神を祀る本殿や、賽銭箱が置かれた拝殿(祈祷などを受ける社殿)、幣殿(神祇官の神名帳に記載され、祈年祭が行われる社殿)があり、建物の周りは垣に囲まれています。
「瑞垣(みずがき)」は神社の社殿や境内の周囲にめぐらす垣のことです。「瑞」は「玉」と同じように使われる美称で、「瑞垣」は拝殿に最も近い「玉垣」をさします。
三重県伊勢市の伊勢神宮の「瑞垣」は厚板を縦方向に密に並べたものです。
「瑞垣(みずがき)」は神社の社殿や境内の周囲にめぐらす垣のことです。「瑞」は「玉」と同じように使われる美称で、「瑞垣」は拝殿に最も近い「玉垣」をさします。
三重県伊勢市の伊勢神宮の「瑞垣」は厚板を縦方向に密に並べたものです。
2:内玉垣
神社は神殿の周り、神木の周り、敷地の周りなど、複数の「玉垣」に囲われていることも少なくありません。
垣が二重に設けられている場合は、内側の「内玉垣(うちたまがき)」、外側を「外玉垣(とのたまがき)」と呼び、外から内に行くにしたがって、造りが細かく、装飾が多くなります。
垣が二重に設けられている場合は、内側の「内玉垣(うちたまがき)」、外側を「外玉垣(とのたまがき)」と呼び、外から内に行くにしたがって、造りが細かく、装飾が多くなります。
3:外玉垣
神社の社殿に近い「玉垣」を「内玉垣(うちたまがき)」、外側にある「玉垣」を「外玉垣(とのたまがき)」と呼びます。
伊勢神宮の「内玉垣」は角材を柵状に組んだもの、「外玉垣」は丸太を柵状に組んだものです。
伊勢神宮の「内玉垣」は角材を柵状に組んだもの、「外玉垣」は丸太を柵状に組んだものです。
4:板垣
「板垣」は神社の境内の最も外側にある板塀状の玉垣です。
天照大御神を祀る伊勢神宮内宮は、板垣の内側を「御垣内(みかきうち)」と呼び、その敷地は6,807平方メートルもの広大な面積を誇ります。
神社を囲う石の玉垣には、寄進者の氏名を柱一本一本に掘られることもあります。
天照大御神を祀る伊勢神宮内宮は、板垣の内側を「御垣内(みかきうち)」と呼び、その敷地は6,807平方メートルもの広大な面積を誇ります。
神社を囲う石の玉垣には、寄進者の氏名を柱一本一本に掘られることもあります。
5:朱の玉垣
「朱(しゅ)の玉垣」は、神域の内外を区切る「斎垣(いがき)」を赤く塗ったものです。
「斎垣」とは、みだりに人が立ち入ることを許されない、神社の神聖な土地のまわりの垣をさします。
「斎垣」とは、みだりに人が立ち入ることを許されない、神社の神聖な土地のまわりの垣をさします。
4:伊勢神宮の玉垣の特徴
伊勢神宮は神社本庁の本宗(ほんそう)で、皇室の御祖先の神として崇敬を集める天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする「内宮(ないくう)」と、衣食住の守り神の豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りする「外宮(げくう)」があります。
唯一神明造の正宮は正殿を中心にして、内側から順に「瑞垣」「内玉垣」「外玉垣」「板垣」の四重の垣根がめぐらされています。
唯一神明造の正宮は正殿を中心にして、内側から順に「瑞垣」「内玉垣」「外玉垣」「板垣」の四重の垣根がめぐらされています。
伊勢神宮に参詣してみたい人にお勧めの本
伊勢神宮の「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」の美しい社殿は、日本人の美意識の集大成と言えるべきもので、その魅力にとりつかれて何度も神宮に通う崇敬者も少なくありません。
日本神道の原点「お伊勢さん」「大神宮さん」と呼ばれる伊勢神宮のことを、もっと好きになるガイドブック『大人の伊勢神宮』は、新しい視点がたくさん盛り込まれていて、初めて神宮に参拝する人も、すでに何度も参拝した人にもお勧めです。
日本神道の原点「お伊勢さん」「大神宮さん」と呼ばれる伊勢神宮のことを、もっと好きになるガイドブック『大人の伊勢神宮』は、新しい視点がたくさん盛り込まれていて、初めて神宮に参拝する人も、すでに何度も参拝した人にもお勧めです。
伊勢神宮には何度か伺ったことがあり、ガイド本も何冊か持っていますが、この本は、ちょっと通好みな感じがしてうれしいです。
出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R20JE5NKZGQV... |
お祈りについて、お祓いについても、とても深い内容のことが、丁寧にわかりやすく解説されていて、どきどきわくわくしながら読み進めました。
玉垣に関連する言葉5つ
神社の発展とともに進化した「玉垣」は、奈良時代から日本人に愛され、日本古典文学にも数多く登場します。
ここでは「玉垣」にまつわる5つの言葉をご紹介します。
1.切ない時は親を出せ
2.寄ても付かれぬ
3.無てならない
4.玉垣の内つ国
5.黒木造り
特に江戸時代の歌舞伎「名歌徳三桝玉垣(めいかのとくみますのたまがき)」には、現代にも通用する名台詞が散りばめられています。
ここでは「玉垣」にまつわる5つの言葉をご紹介します。
1.切ない時は親を出せ
2.寄ても付かれぬ
3.無てならない
4.玉垣の内つ国
5.黒木造り
特に江戸時代の歌舞伎「名歌徳三桝玉垣(めいかのとくみますのたまがき)」には、現代にも通用する名台詞が散りばめられています。
1:切ない時は親を出せ
江戸中期の歌舞伎作者、桜田治助の作品「名歌徳三舛玉垣(めいかのとくみますのたまがき)」には「コレ、『せつない時は親を出せ』と言ふが、親の代りに子を出すとは」という台詞が出てきます。
「切ない時には親を出せ」は「苦しい時や困った時には、親を引き合いに出して、いいわけや口実の種とせよ」という意味の言葉で、親を言い訳に利用することは現在でも行われています。
「切ない時には親を出せ」は「苦しい時や困った時には、親を引き合いに出して、いいわけや口実の種とせよ」という意味の言葉で、親を言い訳に利用することは現在でも行われています。
2:寄ても付かれぬ
「寄ても付かれぬ」は寄りも付かれずという意味です。
享和元年(1801年)、五代目市川團十郎が般若五郎役を演じた歌舞伎「名歌徳三舛玉垣」に「よってもつかれる物ではねへ」という言葉があります。
タイトルの「三桝」とは、市川家の定紋の「三桝」をさし、この作品が市川團十郎のために書かれた物語であることがわかります。
享和元年(1801年)、五代目市川團十郎が般若五郎役を演じた歌舞伎「名歌徳三舛玉垣」に「よってもつかれる物ではねへ」という言葉があります。
タイトルの「三桝」とは、市川家の定紋の「三桝」をさし、この作品が市川團十郎のために書かれた物語であることがわかります。
3:無てならない
「無てならない」という言葉は、「ないということがあってはならない。絶対に必要だ」という意味です。
江戸時代の歌舞伎作品「名歌徳三舛玉垣」の中に、「殊に紛失(ふんじつ)の神璽の行衛、惟仁君の御病気に無くてならぬ」という台詞があります。
江戸時代の歌舞伎作品「名歌徳三舛玉垣」の中に、「殊に紛失(ふんじつ)の神璽の行衛、惟仁君の御病気に無くてならぬ」という台詞があります。
4:玉垣の内つ国
「玉垣の内つ国(「玉垣」に囲まれている国の意) は日本国の美称として使われていました。
奈良時代に成立した「日本書紀(720年)」の神武三一年四月(熱田本訓)に「復大己貴(おほあなもち)の大神、目(なつ)けて曰はく、『玉牆内国(タマカキノウチツクニ)』」と記されています。
奈良時代に成立した「日本書紀(720年)」の神武三一年四月(熱田本訓)に「復大己貴(おほあなもち)の大神、目(なつ)けて曰はく、『玉牆内国(タマカキノウチツクニ)』」と記されています。
5:黒木造り
木の皮を削らずに、皮つきの丸太で造った鳥居・玉垣などを「黒木造り」と呼びます。
「黒木玉垣」より本式とされる「玉垣」に、方形の木に貫を通した「角玉垣」、厚板を使った「板玉垣」などがあります。
「黒木玉垣」より本式とされる「玉垣」に、方形の木に貫を通した「角玉垣」、厚板を使った「板玉垣」などがあります。
玉垣の意味について正しく理解しましょう
この記事では神社やお墓の「玉垣」について、由来や目的、種類や「玉垣」にまつわる言葉についてご紹介しました。
ご先祖様の墓参りや葬儀に出る、神社やお寺に参拝するなど、伝統行事を行う時、日本古来の神道の思想からできた「玉垣」について、正しく理解できていれば、お墓や神社についての認識も変わり、楽しく参拝することができます。
日本の伝統行事にまつわる言葉を、これからも大切にしていきましょう。
ご先祖様の墓参りや葬儀に出る、神社やお寺に参拝するなど、伝統行事を行う時、日本古来の神道の思想からできた「玉垣」について、正しく理解できていれば、お墓や神社についての認識も変わり、楽しく参拝することができます。
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初回公開日:2019年01月07日
記載されている内容は2019年01月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。