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2018年12月18日

大黒天って?6つのご利益|ご利益高い大黒天にお参りしよう

その福々しい笑顔で、七福神の中でも、1、2の人気を競う大黒天は、たくさんのご利益がある神様です。日本には、そんな大黒天を祀っている寺院や神社がいっぱいで、中には、とても有名な寺社もあります。あなたも、ご利益をもらいに出かけませんか。

大黒天って?6つのご利益|ご利益高い大黒天にお参りしよう

大黒天とは

「大黒天」と聞いてピンと来ない人でも、「大黒様」といえば、頷けるのではないでしょうか。そう、大黒天とは、寺社に祀られている神様のひとり(神様のことは、厳密には〝ひとり〟ではなく、〝一柱〟という)「大黒様」のことです。

もともと大黒天は、サンスクリット語でマハーカーラと呼ばれるインドの神様です。「マハー」は「大」、「カーラ」は黒色を意味するため、日本では「大黒天」と呼ばれるようになりました。

七福神の一柱

大黒天は「七福神」の一柱です。七福神とは、大黒天のほか、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿神(えびすじん)、寿老人(じゅろうじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)の七柱の神様の総称です。

七福神の信仰は室町時代に起こり、民間、特に農民、漁民の信仰として成長しました。七福神を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かるとされ、その信仰は今に引き継がれています。

大黒天の特徴

もともとインドの神様である大黒天は、大黒(だいこく)が「大国」に通じるため、日本では、「大国主命」(おおくにぬしのみこと)と混同されて、一緒になり、最初は、破壊と豊穣の神様として信仰されていました。それがのちに、食物や財福を司る神様になったとされています。

米俵の上に乗り、左肩に大きな袋を背負い、右手に打出小槌を持ち、頭巾をかぶって福々しく微笑んでいるのが、大黒天の姿の特徴です。

大黒天と恵比寿神の関係

右手に釣竿、左手に鯛を抱えた恵比寿神は、大黒天と同様に七福神の一柱です。もともとは漁の神様として信仰されていましたが、転じて、商売繁盛などのご利益もあると考えられるようになりました。

大黒天が財福を司る神様だということは前にも触れましたが、商売繁盛のご利益がある恵比寿神も財運を司るという意味で大黒天とご利益が重なります。そのため、この2柱の神様は、商家などではセットで祀られることが多くなっています。

恵比寿神のご利益

恵比寿神のご利益のひとつに「大漁」が挙げられます。ただ、恵比寿神は大量に魚を捕獲できる網ではなく、釣り竿を持っています。これは「欲張らずにつつましくあるべき」という教えだとされています。

この「暴利を貪らず、つつましく」から派生して、「商売繁盛」の神様になり、それが転じ、「五穀豊穣」のご利益もあるとされるようになりました。恵比寿神は、多岐にわたって福を招く神様として現在に至っています。

大黒天のご利益

福耳と呼ばれる大きな耳を持ち、にこやかに微笑む姿の大黒天は、いかにも縁起が良さそうな神様ですが、実際、大黒天にはたくさんのご利益があります。ひとつずつ、解説していきましょう。

1:財運福徳

大黒天は、打出の小槌を手にしています。打出の小槌は、振ればなんでも欲しいものを出してくれるありがたい道具です。つまり、打出の小槌を振るだけで財宝や食糧を出すことができる大黒天は、「財運福徳」のご利益を授けてくれる神様として崇められています。

大黒天が持つ打出の小槌は、財宝を出すだけでなく、一寸法師が大きくなったように、「大きくする」=「殖やす」ことから、利殖や殖財の願いも叶えるとも考えられています。

2:五穀豊穣

大黒天の打出の小槌の「槌」は「土」、つまり、米など農作物を生み出す「大地」を意味します。そのため、大黒天は「五穀豊穣」のご利益を授けてくれるとされています。

古来より、大黒天が農民の信仰を集めてきたのは、五穀豊穣のご利益を授けてくれるという「農業の神様」の側面を持っているからです。このご利益は、大黒天が大国主命と混同されたこととも関係しています。もともと五穀豊穣は、大国主命から授かるご利益でした。

3:出世開運

大黒天が持つ打出の小槌は財宝などを出してくれるだけでなく、一寸法師が大きくなったように物理的に何かを大きくしてくれますが、転じて「出世開運」のご利益になったと考えられます。

しそこには教訓もあります。大黒天の頭巾は「上を見ない」という謙虚さを、大黒天が乗っている二つの米俵は「二表で満足する」という欲張らない清廉な心を、それぞれあらわしています。「出世しても調子に乗ってはいけない」という戒めでしょう。

4:商売繁盛

大黒天のご利益のひとつに五穀豊穣があります。商売では、豊かに実った農産物を扱うことも多いため、五穀豊穣のご利益を授けてくれる大黒天は、同時に「商売繁盛」のご利益も授けてくれることになったと考えられます。

商売繁盛のご利益は、自然な流れで生まれたといえるでしょう。また、商売が繁盛すれば、財運福徳のご利益も授かることができます。つまり、多くのご利益は繋がっているといっても過言ではありません。

5:子孫愛育

大黒天には子孫繁栄や子宝に恵まれる「子孫愛育」のご利益もあります。大黒天のルーツは、マハーカーラというインドの神様であることは既述しました。

マハーカーラの別名はシヴァ神ですが、シヴァ神はリンガ(男性器)を象徴した石像として崇められています。このことから、「リンガ=子孫繁栄」の発想となり、「子孫愛育」が大黒天のご利益のひとつになったのでしょう。

6:縁結び

縁結びで有名な寺社でもっとも有名なのは出雲大社ではないでしょうか。この大社に祀られている神様は大国主命です。つまり、大国主命は、日本で随一の縁結びの神様といえるでしょう。

大黒天はもともとはインドの神様ですが、いつの頃からか、その大国主命と同一視されるようになりました。つまり、「大国主命=大黒天」ということで大国主命の縁結びのご利益は、そのまま大黒天のご利益になったということです。

大黒天をお祀りした有名な寺社

ルーツであるインドの神様が密教を通じて伝来したことから、初期には真言宗や天台宗などで、その後、日蓮宗でも手厚く信仰されたため、今でも、それら宗派の寺院の中には大黒天が祀られているところも少なくありません。

古くから神道の神様である大国主命と混同され、同一視されたことから、大黒天を祀る神社も数多く存在します。寺院、神社を合わせると、日本では、大黒天を祀っているところは無数にあるといえるでしょう。

1:出雲大社

出雲大社の主祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ=大国主命)です。大国主大神は「だいこく様」と呼ばれて、昔から人々に信仰されてきました。同じ「だいこく」でも、大黒天の「大黒様」ではなく、「大国様」です。

しかし、繰り返しになりますが、インドの神様がルーツの大黒天と大国主命は混同され、いつしか同一視されるようになりました。そんなわけで、出雲大社も大黒天が祀られる神社と言えなくもありません。

2:浅草寺

浅草は東京の下町を代表する観光地です。浅草寺はその代名詞ともいえる寺院で、「浅草名所(などころ)七福神」といって、この寺の境内を中心として各所にある9か所の名跡には七福神のいずれかが祀られています。

浅草寺(観音様)では「大黒天」が祀られています。浅草寺の本堂には本尊の聖観世音菩薩が安置されていますが、本堂の北西に建つ影向堂には、黒い色が特徴的な大黒天の像が安置されています。

3:清水寺

京都を代表する観光スポットであり、パワースポットでもある清水寺にも大黒天が祀られています。大黒天といえば福々しい笑顔が印象的ですが、清水寺の大黒天は、ほかで見るよりも、もっとニコニコ笑顔、その顔を拝むだけで幸せが舞い込みそうな気がしてきます。

赤い頭巾と衣をまとった清水寺の大黒天は名付けて「出世大黒天」、お詣りすると立身出世のご利益があるといわれています。

4:比叡山 大黒堂

「三面大黒天」を本尊とする比叡山の大黒堂は、天台宗の開祖である最澄が比叡山へ登った際、大黒天を感得したと伝わる霊域で「日本の大黒天信仰の発祥の地」とされています。

最澄は「三面大黒天」(中心に大黒天、右に毘沙門天、左に弁財天)を自ら彫って安置しました。戦国時代には、羽柴秀吉が、その三面大黒天に出世を祈願し、太閤にまで昇りつめたことから「三面出世大黒天」と呼ばれるようになったと伝えられています。

ご利益高い大黒天にお参りしよう

大黒天は実にさまざまなご利益を授けてくださる神様です。日本には、大黒天を祀っている寺社はたくさんあります。有名無名に限らず、大黒天を見かけたら手を合わせてお参りしましょう。あの福々しい顔で、私たちの幸運をもたらしてくださるはずです。

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