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2019年01月24日

ユダヤ教の食事ポイント10コ|宗教による食事制限の違い

ユダヤ教では、カシュルートに認定された食べ物だけを食べていいとの決まりがあります。どのような食品がカシュルートとされているのか、ユダヤ教の食事で取り入れているカシェルについてご説明しましょう。また、ユダヤ教徒の食事での注意点もお伝えします。

ユダヤ教の食事ポイント10コ|宗教による食事制限の違い

ユダヤ教とは

2000年以上もの長い歴史があるユダヤ教とは、古代、神ヤハウェを神と崇める宗教のことをいいます。食事は他国の宗教と違い、カシェルを取り入れた食事をします。

メシア信仰と選民思想を取り入れた特徴があるユダヤ教は、タナハを重要視しており、これを聖典にした宗教となっています。

昔は、ハバド・ルバヴィッチ派を中心としてメシア思想としていましたが、最近は、このような形はとっておりません。

ユダヤ教の食事は特別

ユダヤ教の食事は特別です。食事制限をするカシュルートを取り入れており、適正食品規定を満たした食品だけを食べることができます。規則を破るとユダヤ教から追放されることもあるので、ユダヤ教徒は注意して食べれる食材を選び、調理します。

外出する際は、カシュルートを取り入れたレストランを選ぶことも多いユダヤ教徒は、お酒から肉、魚、野菜に至るまで徹底して食べてはいけない食材は口にしません。

カシュルートについて

ユダヤ教で定められている食事制限では、カシュルートで決められたものだけを食べています。カシュルートとは、ヘブライ語でカシェル、イディッシュ語でコシェルとも言い、ユダヤ教ではカシェルという方が多いです。

ユダヤ法では、食物の清浄や調理法、調理する道具から器に至るまでしっかり規範を示し、適合したものだけがカシュルートと認定します。

カシェルとは

ユダヤ教の食事ポイント10コ|宗教による食事制限の違い
カシェルとは、食物の洗浄規定をクリアしたカシュルートをカシェルと言い、ユダヤ教が適合する食材と認定します。

欧米では「K」「U」「V」との文字が表示されている食材をカシェルとしています。これらの食品はカシェル料理を提供するレストランやお店で販売することが多いです。

また、食物や調理、食事がカシェルに適合しているものは聖化とみなされ、適合した清浄な状態になった食物、料理をカシェルとみなします。

ユダヤ教の食事で注意するべきポイント10コ

カシェルと定められた食べ物を選ぶことがユダヤ教徒には求められますが、食べるときはどのようなことに注意することが求められるのでしょうか。

では、ユダヤ教徒は食事をするときにはどのようなところに注意しなければならないのか、ポイントを10個ご紹介します。

1:食べてもよい肉と食べてはいけない肉

ユダヤ教の食事ポイント10コ|宗教による食事制限の違い
食べてもよい肉と食べてはいけない肉があるユダヤ教の食事では、ひづめが二つに分かれていて、爪が反芻する牛肉や羊、鹿は食べてもいいとされています。

しかし、ひずめが二つに分かれていない馬やイノシシ、豚、ウサギ、ラクダは食べることができません。

豚は排泄物も食べる雑食で、人が食べる穀物も食べてしまうので人の生活を邪魔する生き物、さらには寄生虫をもっているので病気にならないように食べることが禁止されています。

2:食べてもよい魚と食べてはいけない魚

ユダヤ教で食べてもよい魚と食べてはいけない魚があります。食べてもよいとされる魚はウロコやヒレのあるマグロや鮭、鯛やそれらの稚魚、さらにイクラやタラコなどの卵は食べてもいいとされています。

しかし、ヒレとウロコのないチョウザメとその卵、ウツボなどの肉を調理して食べることはできません。ウロコが目立たないような魚である鰻も食べてはならないとの決まりがあります。

3:食べてもよい鳥と食べてはいけない鳥

食べてもよい鳥と食べてはいけない鳥があるユダヤ教の食事では、鶏、鳩、鴨などの鳥は食べてもいいとされています。

しかし、ハゲワシ、ハヤブサ、タカ、クマタカなどの口ばしで肉を千切って食べる猛禽類や何でも食べる雑食のカラス、カモメ、フクロウは食べれません。

また、暗い洞窟に住むコウモリなどの見た目が黒い鳥、ダチョウや白鳥などの首の長い鳥も食べては駄目との決まりがあります。

4:食べてはいけない水生動物

食べてもいい水生動物と食べてはいけない水生動物が決まっているユダヤ教の食事では、貝類やタコ、イカ、海老などは食べてはいけないとされています。

したがって、牡蠣やアワビ、ムール貝、シジミ、アサリ、ホタテなどの貝類全般が食べることができません。日本にきたユダヤ教徒に美味しい寿司を食べさせようと寿司屋に連れて行く時には注意が必要です。

5:食べてはいけない乳製品と肉を使った料理

ユダヤ教の食事ポイント10コ|宗教による食事制限の違い
食べてもいい乳製品と食べてはいけない乳製品があるユダヤ教の食事は、乳製品と肉を使った料理は食べてはいけないとされています。

牛乳と肉を使ったハンバーガーやシチューは駄目ですし、ヤギの肉をその乳で煮た料理も駄目です。牛肉とチーズを一緒に食べるチーズバーガーやコーヒーに牛乳を入れて飲むことも駄目とされています。

したがって、ミルクを抜いてコーヒーを飲んだり、チーズだけを食べるなら食べてもいいことになります。

6:食べてはいけない四本の足で地上を這い回るもの

食べてはいけないとされるユダヤ教の食事では、地上を這い回る四本足の生き物は基本、食べてはいけません。

食べてはいけないものとしては、モグラやネズミ、トカゲは地面を這いまわりますから、絶対に食べてはいけないとされています。

7:食べてはいけない足の裏にふくらみがある動物

ユダヤ教の食事ポイント10コ|宗教による食事制限の違い
ユダヤ教の信者が食事の際に出して食べてはいけないのが、足の裏にふくらみのある四本足の動物です。

例えば、猫、キツネ、ライオン、狼、犬、狸などは足の裏にふくらみがあり、歩く足音が静かで、いきなり家畜や人を襲う恐れがある動物を食べてはいけません。

8:食べてはいけない四つの足と羽ある昆虫や爬虫類

四つの足と羽があるほとんどの昆虫に爬虫類、両生類は食べていけない決まりがあるユダヤ教の食事です。

しかし、果実の中で生まれて羽があり、足の上に跳ね足もある、地上を跳ねることができるイナゴやバッタは食べられます。

料理や飲み物に昆虫が入っているのは食べることができませんが、純粋なハチミツは食べてもいいです。

また、カシェルの動物の餌となる昆虫がカシェルでなくても、その動物を食べてもいいとされています。

9:食べてはいけない加工食品

ユダヤ教の食事ポイント10コ|宗教による食事制限の違い
ユダヤ教では、「血は命である」との考えから、血液を飲んではいけないとの決まりがあります。食事ではソーセージやサラミなどの加工食品は食べられないと決められているのが特徴的です。

また、羊の脂肪や生きた動物から肉、手足を切り取って食べることもできません。血をグラスに注いで飲むことも駄目です。

血液の詰まったレバーも食べることは駄目ですので、日本でユダヤ教徒を居酒屋に誘う際には注意が必要です。

10:食べてはいけない死肉

絶対に食べてはいけないとユダヤ教の食事に出せません。道端に死んで落ちているような動物の肉や人の肉を切って食べることはできないです。

また、ライオンやヒョウ、犬などが野外で引き裂かれて死んだ動物の肉、老衰や自然災害で死んだ動物の肉も食べては駄目との規則があります。

人としてのモラルと品格を損なうような、死肉を拾い、口にすることはユダヤ教徒であるならやってはいけません。

ペンブックス19ユダヤとは何か。聖地エルサレムへ

ユダヤ教徒の食事を知る上で歴史も学べばより、食事の意味が何か、どうしてそのような食べ物を選ぶようになったのかを学べたらいいと感じる人は多いでしょう。

そんなユダヤ教について学びたい人にお勧めは、「ペンブラックス19・ユダヤとは何か。聖地エルサレムへ」です。

ユダヤ教の歴史と文化、聖書の読み方、聖地エルサレムについてなども学べます。古代から現代のユダヤ教について、ヘブライ語、建築の知識も得られる本です。

宗教による食事制限の違い

ユダヤ教だけではなく、他の宗教でもこれは食べてはいけないと食事制限をするところも多くあります。

その宗教による食事制限とユダヤ教との制限の違いにはどのようなものがあるのか、イスラム教、ジャイナ教、ヒンドゥー教、キリスト教、仏教など5つの宗教からご紹介します。

イスラム教

イスラム教とユダヤ教の食事制限の違いには、ユダヤ教の食事で禁止されている魚や魚介類は食べていい違いがあります。

ユダヤでは、ウロコとヒレが付いていない魚は駄目ですが、イスラム教ではサメもウロコの薄い鰻も食べていいです。

また、イカ、タコ、海老、貝類全般も食べていいと、ユダヤ教よりも食事制限が緩い特徴が見られます。イスラム教ではワニや亀、カエルなどの両生類は食べては駄目との食事制限があります。

ジャイナ教

牛肉や鶏肉、ウロコとヒレのある魚が食べれるユダヤ教とジャイナ教の食事制限の違いには、全ての肉類、魚介類を食べることが禁止されているとの違いがあります。

ユダヤ教では卵を食べる人はいますが、ジャイナ教徒は一切食べません。生物全般に調理せず、食べることも許されていないです。

また、野菜はネギ、ニンジン、牛蒡などの根野菜も食べてはいけないので、豆類や葉野菜、茎野菜を調理して食べることが多いです。

ヒンドゥー教

ヒンドゥー教は牛肉を食べませんが、ユダヤ教は牛肉を食べるとの違いがあります。ヒンドゥー教は昔から牛は神からのつかいとして「聖なるもの」との考えがありますので、殺して食べることはいけないとの考えから食べません。

ですが、魚や豚は食べることが多いヒンドゥー教は、上位のカーストに位置する人は殺生することに抵抗がありますので、ユダヤ教では食べる鶏や鴨、羊、鯛、鮭などを食べないことが多い違いがあります。

キリスト教

魚や肉に関して厳しい食事制限があるユダヤ教とは違い、ほぼ食事制限はないのがキリスト教の違いがあります。

ハンバーグやステーキ、チーズバーガーを食べてもいいですし、魚介類は全てのものを食べていいです。

ただ、お酒に関しては酔い過ぎない程度に飲めます。全ての種類を飲めるキリスト教に対して、厳選された原料を使い、ユダヤ教が伝える酒造方法でつくられたお酒や日本酒などが飲めるユダヤ教よりもかなり制限は緩いです。

仏教

ユダヤ教のように制限はありますが肉や魚は食べていいですが、仏教では生き物の命を奪い、調理して食べることが禁止されている違いがあります。

仏教では、肉や魚の味や食感に見立てた精進料理を食べます。僧侶にいたっては、玉葱やニンニク、ネギ、ラッキョウ、ニラの刺激が強い野菜を食べてはいけません。

したがって、昆布や椎茸などを使ってダシをしっかり取り、高野豆腐や野菜、麩、湯葉などを使っての料理が多い違いがあります。

ユダヤ教の食事について知ろう

ユダヤ教の食事について知ることでトラブルがなく、ユダヤ教徒に美味しい食事を提供できます。カシュルートを考えた料理を提供できるので信用され、仲良くなることもできるでしょう。

ユダヤ教徒が食べてはいけない食材をチェックし、覚えれば簡単にカシュルート料理を作ることができます。

ひよこ豆を使った料理も多いので、ヘルシーで食べ易く、ダイエットをしている人、ベジタリアンの人にも美味しく食べれるのも魅力的です。

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