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2019年03月09日

枕経の疑問点6つ|枕経のお布施の相場とマナー9つ

「枕経」と聞いたことがあるでしょうか。仏教の宗派によってはとくに重要視されていることがある「枕経」は、亡くなった人に最初にあげるお経です。「枕経」にはどんな意味があるのか、「枕経」のお布施の相場やマナーについて紹介いたします。

枕経の疑問点6つ|枕経のお布施の相場とマナー9つ

枕経とは

枕経の疑問点6つ|枕経のお布施の相場とマナー9つ
「枕経」とは、その字のとおり亡くなっていく人のご臨終に際して、亡くなった後に無事に仏弟子となれるよう、往生することができるようにその人の枕元に座ってお経をあげてもらうことを言います。

亡くなる方の枕元であげるお経であることから「枕経」と呼びますが、読み方は「まくらきょう」、あるいは「まくらぎょう」どちらでも構いません。

枕経の歴史

枕経の歴史は古く、平安時代までさかのぼることができると言われています。亡くなりつつある人が迷わず仏弟子となって往生することができるよう、願って始まったとされているお経です。

かつては今まさにご臨終に際している人に対して枕経があげられていましたが、自宅で亡くなる人がほとんどいなくなった現在は臨終に際してではなく、亡くなった後に枕経をあげたり枕経自体を省略するなどの変化が起こっています。

枕経の意味と役割

枕経の疑問点6つ|枕経のお布施の相場とマナー9つ
枕経は、亡くなる人のためにあげられるお経です。今まさに黄泉路へ旅立とうとしている人の枕元で、僧侶がその人の魂が迷わず往生し仏弟子となるための案内のためにお経をあげる、というのが枕経をあげる意味であり役割となります。

枕経を行うタイミング

現代で枕経を行うタイミングは、ご遺体が自宅に帰ってきて枕飾りと呼ばれる祭壇を設置してからとなります。仏さまに対してあげる初めてのお経が枕経になり、僧侶をお呼びしてお経をあげてもらうことになります。

通夜と混同する方もいらっしゃるのですが、通夜は亡くなった故人のことを思い一夜をあかすものなのに対して、枕経は故人が迷わず往生して仏弟子となるためにあげるお経なので意味や役割がまったく違います。

枕経の疑問点6つ

枕経の疑問点6つ|枕経のお布施の相場とマナー9つ
歴史の長い枕経ではありますが、生活様式の変化によって経験がないという方も多いのではないでしょうか。そこで、枕経に関する疑問点について6つほど解説していきます。枕経に呼ぶのはどういう人なのか、枕経に香典は必要なのか、お布施についてになりますので枕経がよく分からない、という方はぜひご覧ください。

1:枕経は誰を呼ぶ?

枕経には誰を呼んだらよいのかですが、基本的には枕経に参列するのは近親者のみとなることがほとんどです。

近親者以外が参加してはいけない、という決まりがある訳ではないのですが、通夜や葬儀よりも余裕がなく急に行われる場合が多いため、近親者以外の参列はなかなか難しいものもあるでしょう。

2:枕経に香典は必要?

枕経の疑問点6つ|枕経のお布施の相場とマナー9つ
枕経に集まるのは故人の近親者であることがほとんどなので、香典は必要ありません。訃報を聞いた親族が弔問のために香典を持ってくるということはありますし、それは悪いことではないのですが、わざわざ枕経のために香典を用意する必要があるということではありません。

香典を渡すタイミングは基本的に通夜で、通夜には参加できず葬儀・告別式だけに参列するという場合は葬儀・告別式が香典を渡すタイミングとなります。

3:キリスト教の枕経

キリスト教は仏教ではありませんので、枕経をするという習慣はありません。亡くなった方が仏弟子となるということもないと考えられているので、枕経をあげるということはまず行われません。

ただし、亡くなった方の枕元に白い布をかけた祭壇を用意し、聖書やろうそく、パンと水などを備えて置くことはあります。キリスト教では枕経をあげるということはありませんが、枕経の枕飾りのように、祭壇を用意することはあります。

4:神式の枕経

日本に古くからある神式では、仏教と同じように枕経のような行事がありますがこちらは「枕直しの儀(まくらなおしのぎ)」と呼ばれています。

神道では亡くなったことを帰幽(きゆう)と呼び、身内が亡くなると神棚や祖霊舎に故人が亡くなったことを報告する「帰幽奉告(きゆうほうこく)」を行います。その後、ご遺体を仏教と同じように北枕に安置してから枕元に逆さ屏風を立て、枕飾りを施していきます。

5:枕飾りの準備

枕経をあげてもらう前に用意する枕飾りですが、葬儀を葬儀社に依頼する場合は葬儀社側が用意してくれます。自分たちで枕飾りを用意する場合は、基本的には台に白い布をかけて花瓶や燭台、水・一膳飯に箸を立てたもの・枕団子・香炉・鈴・線香などを飾ります。

宗派によっても飾るものが変わってくる場合があるので、分からない場合は親族に聞いたり菩提寺の僧侶に聞いたりして用意しましょう。

6:枕飾りのお布施

枕飾りにはお布施を用意する必要がありませんので、こちらは考慮しなくてもよいでしょう。枕飾りにはお供えする香炉などだけを置きますし、お坊さんにお布施を渡すタイミングはまだまだ先ですので、枕飾りを飾っている枕経の間にお布施を準備しておく必要はありません。

枕経のお布施の相場とマナー9つ

枕経のお布施なのですが、枕飾りのところでも触れたように枕経の段階でお布施をお渡しするということはありません。そのため、ここでご紹介する枕経のお布施の相場とマナーというのは、枕経を含んだ通夜や葬儀・告別式などの全てを含んだお布施として一括で渡すことになります。

枕経単独のお布施ではなく、通夜や葬儀も含んだお布施となっていることに注意してください。枕経単独では、お布施を用意する必要はありません。

1:のし袋の選び方

葬儀は不祝儀なので、最も丁寧にお布施をお渡しする場合は「奉書紙(ほうしょがみ)」にお布施を包んでお渡しすることですが、昨今では普通の封筒や市販の不祝儀袋を使ってもマナー違反ではありません。

白い封筒の場合はできれば郵便番号の印刷のないものを選び、不祝儀袋では水引のないものを使った方がよいのですが、すでに水引がついていた場合はそのままでも構いません。

2:表書きの書き方

枕経のお布施の表書きは、薄墨ではなく黒墨で「お布施」、あるいは「御布施」とそれがなんであるか分かりやすいように書いておきましょう。

香典袋ではよく悲しみを表す薄墨がよいマナーと言われてはいますが、お布施の場合はお渡しする相手が僧侶であり、直接不祝儀のある相手ではありませんので薄墨を使う必要はありません。市販の袋ですでにお布施と書かれていた場合は、そのままで構いません。

3:名前の書き方

不祝儀袋を使用した場合は、表書きの上段に「お布施」と書いてその下段に名前を書くことがあります。白い封筒でお布施をお渡しするような場合には、表書きは「お布施」だけにして裏面に住所と名前、場合によっては金額を書いておくことがあります。

中袋がある場合は、中袋の裏面に住所や名前を記す欄がある場合があります。確認してみましょう。

4:お布施の相場

お布施の相場ですが、一般的な相場では枕経から葬儀、場合によっては初七日法要まで行う場合がありますので10万円から50万円程度はかかると考えておいた方がよいでしょう。

お布施の相場は戒名によっても変わってきます。宗派や戒名の「位」によって戒名料などが変わってきますので、いくらのお布施になるのかは菩提寺の僧侶と相談したり、これまでと同じくらいの相場で出すようお家の人に聞いてみましょう。

5:お布施の包み方

お布施の包み方ですが、白い封筒でお布施を渡す場合や中袋に入れる場合は、まずはお札を肖像画の部分の方が上にくるように入れます。不祝儀袋の場合は同じように、中袋に肖像画部分が上にくるようにしてお札を包みます。不祝儀袋に中袋を入れたらまず下を上に折り上げ、次に上から下に折り、水引をつけます。

さらにお布施の袋を袱紗(ふくさ)に包んでおくと、より丁寧なマナーとなります。

6:お布施の渡し方

続いてお坊さんへのお布施の渡し方ですが、直接手渡しでお渡しするのはマナー違反と言われています。小さな切手盆の上に置くか、袱紗の上にお布施袋を置いて「お布施」という表書きがお坊さんに見えるようにお渡しするのが、お布施の渡し方のマナーとなっています。

両手で手渡しすると丁寧な渡し方のようにも見えますが、お布施をお渡しする場合には手渡ししないことがマナーなので、注意しておきましょう。

7:お布施を渡すタイミング

お布施をお渡しするベストなタイミングは、葬儀の前か後かのどちらかとなります。お布施の場合は葬儀の前・後どちらで渡しても構いません。葬儀の前にお渡しする場合には、お坊さんと顔を合わせて読経をあげてもらう前にお布施を渡しておきましょう。

葬儀の後にお布施を渡す場合は、お車代や御膳料と一緒にお渡しするとよいでしょう。葬儀が終わった後、お坊さんが帰られるまでに渡してしまいましょう。

8:お車代と御膳料

お車代はいわゆる交通費であり、御膳料はお食事料です。こちらが送迎車を手配している場合はお車代をお渡しする必要はなく、僧侶が精進落としなどの食事会に参加されない場合には御膳料をお渡しする必要があります。お車代も御膳料も、どちらも相場は5,000円から1万円となっています。

なお、枕経でお布施をお渡しする必要はないと書きましたが、車を使って来ていただいた場合にはお車代だけはお渡しする必要があります。

9:戒名のランクでお布施の相場が変わる

お布施の相場に大きな影響を与えるのが、戒名のランクです。戒名料の低いものから「信士・信女」、「居士・大姉」、「院信士・院信女」、「院居士・院大姉」となっており高いものでは戒名料だけで100万円を超える場合があります。

戒名にも決まり事はあり、先祖と同じお墓に入るなら先祖より高いランクの戒名はつけない、夫婦の戒名のランクは合わせるなどがあります。

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枕経単独の場合はお布施は必要ない

枕経の疑問点6つ|枕経のお布施の相場とマナー9つ
ここまで枕経についてやお布施の相場や渡し方などについて紹介してきました。何度も書いていますが、枕経を行う場合でも枕経単独でのお布施は準備する必要がありませんので、落ち着いて枕飾りなどの準備を行っておきましょう。

葬儀のお布施に含める

枕経のお布施は、この後に行われる通夜や葬儀・告別式での読経のお布施と全てを含めて、一括でお坊さんにお渡しすることになります。お布施をお渡しするのは葬儀の前・後どちらでも構いませんが、一般的には葬儀前に渡しておくことが多いでしょう。

お布施の相場は聞いてもいい

枕経の疑問点6つ|枕経のお布施の相場とマナー9つ
今回の記事では枕経について、またお布施の相場やマナーについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。お布施の相場や枕経についてなど、困ったことがあれば菩提寺の僧侶に聞いても失礼にはあたりませんので、分からないことがあれば直接相談してみましょう。

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