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2019年01月24日

おときが行われる主な法要5つ|おときのマナーや挨拶例文

「おとき」と呼ばれる、法事における会食はご存じでしょうか。おときは施主側にも参列者側にもそれぞれマナーがあり、知っておかないといざというときに恥ずかしい思いをします。おときが行われる法要やマナーを詳しく解説しますので、ぜひ覚えておきましょう。

おときが行われる主な法要5つ|おときのマナーや挨拶例文

おときとはなにか

おときが行われる主な法要5つ|おときのマナーや挨拶例文
仏事はその土地の風習やしきたりがあったり、昨今では新興宗教の台頭も顕著だったりとお葬式や仏事の形も色々です。しかし約35%は仏教式でお葬式が行われているといったデータもあり、仏教式の法要に関して知っておくことは大切です。

「おとき」は仏教における法要の後で、施主が招待して行う会食のことです。法事の一部であり、お坊さんや参列者に対して感謝を込め、遺族と共に故人を偲んで供養するための行事です。

おときの漢字

おときは漢字で「お(御)斎」と書きますが、これは仏教用語の「斎食(さいじき)」からきているといわれています。

さらにおときの語源は、インドでは僧侶が食事をする時間を「時食(とき)」と呼び、それが日本に伝わり、斎(とき)という言葉に変わったためといわれています。

おときの由来

先ほど、おときが仏教用語の「斎食」からきていることに触れましたが、斎食は仏教の戒律では、午前中に食べ過ぎないように食事をとり、それ以降は食事をとらないことが定められているといわれています。

後世、斎は肉食をしないことの意味になり、さらに仏事での食事を指すようになったのがおときの由来とされています。

おときが行われる主な法要5つ

おときが行われる法要についても知っておきましょう。法要には初七日や四十九日などの「中陰法要」、一周忌や三回忌などの「年忌法要」の他にも納骨法要や開眼法要など色々あります。

そういった法要の中でも、おときが行われる主な法要について解説します。

1:初七日

初七日は、命日を含めた七日目に行う法要です。三途の川のほとりに故人が到着する日とされており、激流・急流・緩流のいずれかを渡る裁きが下る大切な日といわれています。

故人が無事に緩流を渡れるように供養するための法要ですが、遠来の親戚に再び集まってもらう大変さを考え、葬儀の日に遺骨迎えの法要と合わせておときを行うことが多いです。

2:四十九日

人は亡くなってから七日ごとに生前の裁きを受け、来世の行き先が決まると仏教ではいわれています。四十九日はその行き先が決まる重要な日とされ「満中陰(まんちゅういん)」と呼ばれています。

そのため故人の成仏を願い、極楽浄土へ行けるように四十九日の法要を行います。また、忌明け(きあけ)の日でもあるため、できれば忌日に行うのが理想ですが、参列者の都合に合わせて忌日前に行ってもかまいません。

3:初盆

お盆法要は旧暦の7月15日に毎年行われますが、故人が亡くなって初めて迎えるお盆は初盆、または新盆と呼ばれます。

初盆は故人のはじめての里帰りといえるため祭壇や盆棚を設け、地域や宗教により飾りつけは違いますが、華やかに飾りつけしてお迎えするのが一般的です。

盆の入りにお墓の掃除をし、盆提灯に灯をともして迎え火を炊き、僧侶による法要を行った後でお墓参りをします。

4:一周忌法要

一周忌法要は、故人が亡くなってから満一年の命日に行われる法要を指します。年忌法要の中でも最も重要な法要といわれています。なお、一周忌と一回忌はよく混同されがちですが、一回忌は亡くなった命日を指します。

遺族・親族・知人などが参列し、僧侶による読経の後に焼香し、おときを行います。なお、一般的に一周忌で喪が明けるとされています。

5:三回忌法要

三回忌法要は、故人が亡くなってから満2年の命日に行います。なぜ亡くなった2年後なのに三回忌なのかと考えてしまいますが、先ほど一周忌でもふれたように、亡くなった日を一回目の忌日と数えるためです。

三回忌までは一周忌と同じ規模で法要を行うことが多いですが、故人の家族や親族が主に参列し、それ以外の人には声を掛けないこともあります。

おときのマナー

おときが行われる主な法要5つ|おときのマナーや挨拶例文
おときは会食の一つですが、普通の食事会とは違います。故人を偲ぶ気持ちは同じでも、施主側・参列者側のそれぞれにマナーがあります。おときで知っておきたいマナーを解説しますので、しっかりと覚えましょう。

1:席順のマナー

おときが行われる主な法要5つ|おときのマナーや挨拶例文
おときは上座と下座で席順が決まります。座敷でおときを行う場合、床の間に近い席が上座、出入り口に近い席が下座になります。テーブル席でおときを行う場合は、出入り口に近い席を下座と考えましょう。

席順は、上座に施主が座り親族は下座に座り、それ以外の参列者の席は自由です。僧侶が一緒なら、最上座に案内し、その隣に施主が座りもてなします。

マナーはこれだけですが、年長者に確認することも忘れないようにしましょう。

2:献杯のマナー

おときの席では献杯が行われるまで食事に手を付けないルールがあるため、献杯前のスピーチは手短にまとめましょう。また、スピーチの内容は故人の死や遺族の悲しみをいたわる気持ちを述べる程度に収めるとよいでしょう。

献杯は、乾杯のように盃を高く上げたり隣の人とグラスを合わせたりしません。唱和も控えめにし、盃を上げたとしても胸元から顔くらいにとどめ、飲み干した後の拍手も必要ありません。

3:服装のマナー

おときは葬儀や法事での会食ですので、一周忌の法要まで服装は遺族の場合は黒の正礼装または略礼装、参列者も黒の喪服を着用することがマナーです。三回忌以降は黒・グレー・濃紺のような色合いのスーツやワンピースの出席でも問題ありません。

なお、夏場であっても袖は長袖、スカートは膝が隠れる丈であることが正礼装のマナーです。また、皮製品は殺生をイメージするため法事で使用することはマナー違反とされています。

4:食事のマナー

おときは故人を偲びながらいただく料理のため、本来は精進料理が用意されます。そのため、お膳といっても鯛や海老のようなお祝い事を連想させる料理が入らないように主催者側は注意する必要があります。

参列者はたとえ苦手な料理でも嫌そうな顔をしたり、残したりすることのないようにすることがマナーです。さらに、おときを宴会と勘違いし、お酒を飲んで騒いだりすることもありますが、それはおときではマナー違反です。

5:引き出物のマナー

引き出物は法事に参列した人へ渡すのが礼儀です。おときの予定がない場合や、おときに出席しない人には法要が済んで帰る時に渡します。

おときを行う場合は、会食が終わってから参列者を見送るときに渡したり、会食が終了するころに渡したりします。なお、終了するころに引き出物が配られた場合は会食終了のサインです。食べ残しが無いようにしたり、お酒のおかわりなどをしたりしないようにしましょう。

おときの挨拶例文

おときを行う法要やマナーがわかったところで、集まっていただいた参列者に対する挨拶もしっかりと押さえておきましょう。

おときの開始時と終了時の他、おときの席を用意しない場合の挨拶例文を紹介します。

おときの開始の挨拶

おとき開始の挨拶は参列への感謝や故人の回顧などを含め、簡潔にまとめることを意識しましょう。なお、献杯の挨拶をお願いする場合は、前もって話しをしておくことを忘れないようにしましょう。

例文

「本日は参列していただきありがとうございました。また、父を偲ぶ席にお付き合いくださり、大変感謝いたしております。ささやかではありますが、お食事を用意させていただきましたので、父の思い出話しをしながら召し上がっていただければ何よりの供養になると感じております。それでは、ごゆっくりおくつろぎください。」

おときの終了の挨拶

締めとして施主が最後におとき終了の挨拶を行います。ここでも、参列への感謝などの他、今後の支援のお願いを入れるとよいでしょう。

なお、終了時はお酒が入っている参列者が多いことが予想されるため、大き目の声で話すことも大切です。

例文

「本日はお忙しい中、おつき合いくださいましてまことにありがとうございました。これにてお開きとさせていただきます。さらに、今後とも変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。」

おときの席を用意しない場合の挨拶

法事であれば本来、おときの席を用意しなければなりませんが、諸事情により用意しないこともあります。おときを行わない場合、参列者に持ち帰り用のお弁当とお酒を準備し、引き出物と一緒に渡します。

こういった場合の挨拶は席を用意しないことをわびつつ、感謝の気持ちを入れることを忘れないでください。

例文

「本来であれば、会食の席を設けさせていただくところですが、皆さまのお時間をいただくのも恐縮ですので、お持ち帰りの料理を用意させていただきました。ご自宅にて故人を偲んでいただければ幸いです。簡単ではございますが、お礼の言葉に変えさせていただきます。本日はありがとうございました。」

本来であれば、皆様方に一席設けてゆっくりとご歓談いただくのが筋でありますが、ご多忙な皆様方のお時間をいただくのも恐縮でございます。大変失礼かと存じますが、お持ち帰りの料理を用意させていただきましたので、ご自宅にて故人を偲んでいただければ幸いかと存じます。簡単ではございますが、これをもちましてお礼の言葉に換えさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました

出典: http://www.kisarazu-souzoku.com/sougi/boilerplate.html |

おときの意味を知っておときの席を用意しよう

おときは、遺族や親族だけでなく、知人や友人と一緒に食事を共にしながら故人を偲ぶ大切な場です。おときに用意される食事は豪華な内容ではありませんが、故人が安らかに極楽浄土へ旅立つための法要に欠かせません。

しっかりと意味やマナーを知り、おときを用意することになったときに役立ててください。

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