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2019年03月11日

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い

日蓮正宗の葬儀は手順を厳格に守って、お花を飾らず質素に行われます。日蓮聖人の教えを葬儀にあたっても忠実に守っているのが日蓮正宗です。仏教の他宗派の葬儀の流れと違う点としては、題目三唱が行われ、そのときに参列者は全員で南無妙法蓮華経を唱えます。

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い

日蓮正宗とは

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い
日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)とは、日蓮宗宗祖の日蓮没後の建長5年に日蓮宗僧侶の日興によって開創された仏教宗派です。日興が静岡県富士宮市に大石寺を興したことが始まりのため、富士門流ともいわれています。

日蓮正宗では毎日、妙法蓮華経を唱えるお勤めを行うことで、この世での成仏がかなうとしています。戒律として仏法を大切に守ることである捨悪と、場所を問わず題目を念じることである持善の2つを持っています。

日蓮宗とは

日蓮正宗のもととなった日蓮宗(にちれんしゅう)は、同じく仏教の宗派の一つで鎌倉時代の中期に僧侶の日蓮によって興されています。かつては日蓮法華宗と呼ばれていて、天台法華宗の対局でした。

日蓮宗は過激な修行を行う宗派であり、世界3大荒行の一つになっていて、過酷のために死者も出るほどです。荒行は今でも行われていて最近でも死者を出しています。なお、現行の宗教法人・日蓮宗は身延山久遠寺を総本山としています。

日蓮正宗と日蓮宗は違う

日蓮宗と日蓮正宗は、元は同じ宗派であり宗旨名は日蓮宗でした。元祖の日蓮は過激な教えであり、多宗派に対して批判的で非難の対象にしていました。その後を引き継いだ弟子たちにより過激な教えは少し影をひそめるようになりました。

日蓮正宗のほうは、日蓮宗から分かれた宗派となりましたが、現在の日蓮宗と違って多宗派への批判的な面を持ちながら、絶対的な崇拝対象を日蓮聖人としていて、正式には日蓮大聖人と呼んでいます。

日蓮正宗の葬儀の特徴

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い
日蓮正宗では、葬式を「日蓮大聖人に故人をお迎えに来ていただき、無事に三途の川を渡るための儀式であって、正しい作法で行わなければ故人が成仏できない重要な式」としています。

したがって日蓮正宗の定めるとおりにお葬式を行わなければならず、そうすることで故人の今世での苦悩や汚れが洗い流されて、次に受ける生では心身ともに清らかに過ごせるとされています。厳格に式は行われ、華美な点はなく質実剛健に行われます。

日蓮正宗の葬儀の特徴1:お焼香の作法

日蓮正宗では、焼香の作法と回数が定められています。回数や方法に決まりがない宗派もありますが、日蓮正宗の焼香は次のとおり行うことが正式になっています。

葬儀場での参列者の将校の仕方は、最初に遺族と祭壇に一礼をし、焼香台に進み焼香を3回します。その際お香を額にもっていきます。焼香後に合掌しますが、数珠は左手に掛けて房は下に来るようにします。

合掌が終わったら、最後にもう一度、遺影に向かって一礼をします。

日蓮正宗の葬儀の特徴2:祭壇

日蓮正宗の葬儀の特徴としては、祭壇は華美に飾り立てずに日蓮の教えのとおり質実剛健にします。したがって、祭壇には生花の仏花ではなく、樒(しきみ)が供えられます。そのため、日蓮正宗の祭壇は樒祭壇とも呼ばれます。

いずれ枯れる生花とは違って樒は常緑樹で、花よりも強い生命力があり長持ちします。艶やかで緑がきれいな樒の木を供えることで邪気を払い、来世で長く生きられるよう願う意味を持っています。

日蓮正宗の葬儀の特徴3:供花

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い
日蓮正宗のもとの宗派である日蓮宗の葬儀では供花として、派手な色合いの物でない花が使われますが、日蓮正宗の葬儀の場合は, 花は基本的に飾ることはできずに樒(しきみ・しきび)のみが使われます。

樒(しきみ・しきび)は仏前に捧げられるために使われる、もくれん科の常緑樹のことで、仏事ではこの樒をハナと呼び、墓や位牌の前に水と一緒に供えます。特に埋葬や納骨のときには一本花と言い一本の樒を供えます。

日蓮正宗の葬儀の流れ

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い
日蓮正宗の葬儀の流れは、最初に葬儀場に喪主・親族が着席して、僧侶が入場します。僧侶は葬儀場の所定の場所で、南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)をとなえる題目三唱が行われます。

続いて僧侶による読経が行われてから、お焼香が回されます。その後は通常の葬儀同様に弔辞や弔電が披露されてから、再度、読経・題目が僧侶から行われます。次に観念文・題目三唱が行われて、最後に僧侶の退場で葬儀が終了します。

日蓮正宗の葬儀の流れ1:喪主・親族着席

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喪主・親族等着席については他の仏教系の葬儀と同じになっています。出席する親族の範囲に関しては宗派により、また地域により差がありますが、一般的に葬儀に親族として参加するのは次の条件のいずれかを満たす人が多くなっています。

その条件とは、血のつながっている血族であれば6親等以内で、直接血のつながっていない姻族であれば3親等以内の親族になります。このどちらかにあたる場合は葬儀に参加することになります。

日蓮正宗の葬儀の流れ2:僧侶入場

僧侶が葬儀の場にでてくることを僧侶出仕といいますが、僧侶が入場されるときは一礼してお迎えします。日蓮正宗でも同じですが、僧侶さんには葬儀を事前にお願いすることになります。

その家が檀家になっているお寺がなく、また僧侶の知り合いがいない場合には、葬儀社にお願いする場合が多くなっていますし、近所のお寺を探して直接依頼することもできます。最近ではそれ以外に僧侶派遣業者に僧侶派遣を申し込む方法もあります。

日蓮正宗の葬儀の流れ3:題目三唱

日蓮宗でも日蓮正宗でも葬儀の最中に、南無妙法蓮華経のお題目を唱えることが重要視されています。葬儀の際にはいくつかの場面でこのお題目が唱えられることになります。

南無妙法蓮華経のお題目には功徳が込められていて、日蓮正宗では繰り返し唱えることで故人の法華経への信心の深さを示すことになるとしています。僧侶や参列者が唱えるお題目は、故人の信心深さをたたえるためでもあり、成仏ができるという考えになります。

日蓮正宗の葬儀の流れ4:読経

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日蓮正宗は、法華経の教えがベースとなっていますから、葬儀では妙法蓮華経を唱えます。僧侶だけでなく、題目三唱の部分では参列者全員で南無妙法蓮華経を唱え、南無妙法蓮華経には「私は仏様の最高の教えに帰依します」という意味があります。

南無妙法蓮華経と唱えることで、だれでも仏の境界に至る教えになっています。読経では声を出して読みますが、お経は日蓮正宗では法用方便、能通方便、秘妙方便の3つの法便があります。

日蓮正宗の葬儀の流れ5:お焼香

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い
焼香の手順は宗派によって変わることが多く、日蓮正宗の場合もやや違いがありますので確認しておくのが良いです。日蓮正宗の葬儀では、南無妙法蓮華経を唱えながら参列者が順次焼香を済ませていくのが、一般的になっています。

自分の番がきたら、基本的に日蓮正宗では焼香盆にあるお香をつまんで3回焼香することになっています。ただし、参列者が多い場合など時間移動限りがある場合には、1回の焼香でもマナー違反になりません。

日蓮正宗の葬儀の流れ6:弔辞・弔電披露

焼香を全員が済ませると、故人の霊前で故人に捧げる弔いの言葉や弔辞が読まれます。弔いの言葉は、まず故人への追悼が述べられ、続いて故人の生前の業績が讃えられます。そして最後に残された者の今後の決意を述べます。

さらに弔辞は会社関係の中または親交の深い方ほか、故人と親睦の深かった方が行うことが多くなっています。それが終わると葬儀に参加できなかった方からの故人に捧げる弔いの言葉である弔電を読みます。

日蓮正宗の葬儀の流れ7:読経・題目

弔いの言葉や弔辞、弔電が終わると再び僧侶による読経・題目が行われます。読経は法華経の中の二十八品中の第十六如来寿量品(寿量品)により行われます。このお経は最初の一句が、自我得仏来ではじまるので自我偈と言われています。

読経が終わると、参列者全員で南無妙法蓮華経を唱えます。南無妙法蓮華経を唱えるのは全員で行うことになりますが、気を付けていなくても葬儀社から指示がありますので指示のとおりに唱えます。

日蓮正宗の葬儀の流れ8:観念文・題目三唱

日蓮正宗の葬儀では読経と題目に引き続いて観念文が行われます。観念文とは日蓮正宗では恩返しに読まれるものになっています。何の恩返しかというと日蓮正宗では人は国の恩、三方の恩、一切衆生の恩、父母の恩の4つの恩に対するものになっています。


そして、観念文が終わると再び題目三唱が行われます。前と同じく南無妙法蓮華経を全員で三回唱えます。唱えるタイミングは葬儀社他から指示がでますので一斉に行うことになります。

日蓮正宗の葬儀の流れ9:僧侶退場

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い
日蓮正宗では葬儀の終わりにある題目三唱を唱え終えると、僧侶が退出しますが日蓮正宗の場合は退堂と呼ぶこともあります。そしてそのあとに喪主の謝辞が行われ、最後に閉式の字で日蓮正宗での葬儀自体は終了します。

葬儀が終わると葬儀に参列された方も退場しますが、それに合わせて出棺式が行われて、日蓮正宗でも焼骨に進むことになります。

日蓮正宗の葬儀に関する本を紹介します

日蓮正宗の冠婚葬祭 (すぐわかるよくわかる)は、単行本で2018/1/1に大日蓮出版から販売されました。87ページの単行本ですが、本のコードはISBN-13: 978-4905522669になっています。

本の内容は、人生の大切な節目である冠婚葬祭について、節目の行事における意義や作法、一連の流れなどを、丁寧に分かりやすく記述されています。日蓮正宗の方ならば一家に一冊を置いておくべき本になっています。

日蓮正宗の葬儀と一般葬の違い

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い
日蓮正宗の葬儀の特徴の一つが、祭壇はあまり飾り立てずに質実剛健にしますので、祭壇には仏花ではなく常緑樹の樒を供えます。また、死装束に六文銭や三角巾を使用しません。そして、亡くなった時に戒名が与えられます。

なお、日蓮正宗の仏壇には厨子がついていて、本尊を厨子に置き位牌は仏壇には置かないのも違う点です。葬儀の最中に僧侶だけでなく、題目三唱のときに参列者全員で南無妙法蓮華経を唱えるのも違いの一つです。

日蓮正宗の葬儀と一般葬の違い1:お香典の表書き

仏式の市販の香典袋は、御仏前、御霊前他の種類があり蓮の花模様が入っています。水引は黒と白、銀と白が一般的になっています。表書きは御霊前が最も多く使われますが、日蓮正宗では亡くなるとすぐに仏になるという教えから御仏前の方を使います。

表書きは下段中央に自分の姓名を書き、裏に住所氏名を書きます。中袋がある場合は同じように住所氏名を書きます。記入にあたっては薄墨の筆で書くのが基本になっています。

日蓮正宗の葬儀と一般葬の違い2:お布施

僧侶にお布施をお渡ししますが、通夜、葬儀、火葬式、初七日、四十九日のたびに1回について5万円程度を用意します。初七日までを一度に行う場合は20万円程度を用意します。

僧侶をお呼びする際には、その都度交通費5,000円程度を追加してお渡しします。さらに僧侶が葬儀他の後の会食を辞退された場合は、御膳料としてさらに追加して5,000円程を包みます。これらは一般的な例ですので、檀家さん他に相談しておきます。

日蓮正宗の葬儀を知ろう

日蓮正宗って?日蓮正宗の葬儀の流れ9つと特徴|一般葬との違い
日蓮正宗の葬儀は仏壇が質素で飾り立てない以外は大きく他の宗派の葬儀と大きく違うわけではありません。葬儀の読経が法蓮華経で行われ、参列者全員で南無妙法蓮華経を唱えることがあるのが葬儀の流れの中での違う点です。

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