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2018年12月28日

墳墓に関する基礎知識5つ|墳墓のまつわる関連語7つ

現代はお墓の形態が多種多様です。樹木や自然葬など、皆が自由に墳墓を選べる時代になりました。そこで、墳墓に関する基礎知識や歴史、墳墓にまつわる関連語などを知ることで、今後の埋葬方法について考察していきましょう。墳墓に関する新たな見解が持てるチャンスです。

墳墓に関する基礎知識5つ|墳墓のまつわる関連語7つ

墳墓とは

墳墓に関する基礎知識5つ|墳墓のまつわる関連語7つ
墳墓とは死者を埋葬する築造物の総称で、現代の墓や廟を指す単語です。

古代からある古墳なども墳墓に含まれます。墳墓は世界中にあります。死者を祀る宗教的な施設としての意味合いも持っています。

埋葬方法はさまざまで、火葬・土葬・風葬・単独・合葬など種類もいろいろです。墳墓は死者の再生や来世を信じて祀ってあるので、遺跡と一緒に文化や思想・社会背景を知る資料として、学問上も重要視されています。

墳墓が建てられた理由とは

墳墓が建てられた理由は諸説ありますが、権力の象徴という説が有力です。

墳墓は盛土がされた墓のことで、遺体は大抵、地下に埋葬されています。もっとも古い墳墓の例は、旧石器時代中期のムスティエ文化です。石器などの副葬品と一緒に祀られています。

その後巨石墳墓など、支配者の権力の象徴として立派な墳墓が建てられるようになりました。文化の発達とともに、各地の墳墓の副葬品も豊富になっていきました。

墳墓に関する基礎知識5つ

墳墓に関する知識を5つご紹介していきます。

墳墓は死体または焼骨を埋葬・埋蔵する施設の1つで、個々の独立した墓石がある墓です。墳墓とは現代では、区画された墓地に墓石を置いた形式の墓を指して使われる言葉です。

1:墳墓の3つの種類

墳墓の3つの代表的な種類は、和式・洋式・デザインタイプです。

どのタイプにするかは、故人や遺族の意向で決めます。一般的なタイプは和型です。3層構造の墓石で、江戸時代に生まれた形の墳墓です。五輪塔の形態、オリジナルデザインなどの墳墓もあります。

和式

和式の墳墓とは石で作られた四角柱で祀られた墓のことです。

和式の墳墓とは仏舎利塔や五輪塔が簡略化された形式で作られています。積み上げた角形の石の、一番上に四角柱の墓石が置かれています。一般的な墳墓は和式三段墓と呼ばれていて、3つ重ねの石の台の上に墓石が乗っています。

和式の墳墓には、南無妙法蓮華経・南無阿弥陀仏などの念仏や先祖代々之墓・○○家之墓などと刻まれています。

洋式

洋式の墳墓には、主にオルガン型・ストレート型・プレート型の3種類があります。

オルガン型は洋式の墳墓でいちばんよく見られる型です。横から見ると台形のかたちをした竿台が土台の上に乗っていて、オルガンのような形をしています。

ストレート型とは、竿台の正面に角度がついていない型です。角度があってもたいへんゆるやかです。

プレート型とは公園墓地などの芝生の上に、プレートを敷く形になっている墳墓です。

デザインタイプ

デザインタイプとは、自由なデザインで作られている墓石を用いた墳墓です。

デザインタイプの墳墓は近年、本人が生前に注文するケースが増えています。自由に故人の好きだった趣味や物をデザインタイプの墳墓にすることで、愛着や思い出がさらに増します。デザインタイプの墳墓の材質は、石だけでなくガラスまで使用されています。

2:墳墓の相場

墳墓の相場をご紹介しておきます。

・和式タイプ(20万円から200万円)
・洋式タイプ (10万円から150万円)
・デザインタイプ(100万円から500万円)

こちらの価格はあくまで目安です。材質やデザインによっても価格は大きく違います。この他にも工事費や使用料・管理費なども必要になります。

3:墳墓と墓地の関係

墓埋法の規定では、遺体・遺骨を納める場所は、墳墓と納骨堂の2つです。
 
墳墓とは個々の墓のことで、死体・焼骨を土中に埋葬・埋蔵した施設という意味です。墳墓を設けるために区分けされた場所を、墓地と呼びます。墓地は都道府県知事の許可を受けた区域です。墓地の経営は、自治体・公営・財団法人・宗教法人のいずれかでないと基本的には認められません。

土葬も都道府県の許可が必要です。

4:納骨堂とは

納骨堂とは、委託をうけて焼骨を収蔵するために、都道府県知事の許可を受けて建てられた施設のことです。

寺や教会も納骨堂の許可がないところは遺骨を預かることができません。家族の遺骨を自宅に保管することは、違法ではありません。

5:積み石塚・積石塚とは

墳墓に関する基礎知識5つ|墳墓のまつわる関連語7つ
積み石塚・積石塚とは、石を積み上げて棺を覆った墳墓のことです。積み石塚・積石塚は、世界中の墳墓・記念塚・一里塚などに使われています。

小石を積んだ墳墓はケルンと呼び、バルト海周辺・ヨーロッパロシア・シベリアに多く分布しています。切石を規則的に置いた石塚は、中国東北・朝鮮半島、日本では香川県石清尾山古墳群・長野県大室古墳群などが有名です。

墳墓について知りたい人のための本!

墓のはなしは、墳墓や墓の歴史について学ぶことができる1冊です。

墓地の設計や石材について再確認できる本です。著者は仏教墓塔研究会会長です。仏教学から見た、墳墓の作り方が勉強できます。

墳墓にまつわる関連語7つ

墳墓に関する基礎知識5つ|墳墓のまつわる関連語7つ
墳墓にまつわる関連語7つをご紹介していきます。

墳墓は死体の埋葬の場所の呼び名です。他にも、御霊屋 ・ 墓 ・ 埋墓 ・ 埋け墓 ・ 青山 ・ 納骨堂 ・ 奥つ城 ・ 墓穴 ・ 霊屋 ・ 奥津城 ・ 塚穴・火葬墓・墳丘など、いろいろな呼び名があります。

世界中の遺跡の中には、有名な墳墓がたくさんあります。それらを見ていきましょう。

1:タルクイニアの墳墓

タルクィニアの墳墓とは、イタリア中央部(ローマの北西96㎞)に存在するエトルリア時代(紀元前9世紀~紀元前1世紀)の数千にも及ぶ墳墓群のことです。

2004年にユネスコ世界遺産として登録されました。エトルリア遺跡は葬祭芸術にたいへん優れていて、モニュメント的なネクロポリ(死者の街)と呼ばれる古墳群が有名です。

特にタルクィニアの地下墳墓群は、芸術的な壁画や装飾品でたいへん美しく飾られています。

2:墳墓発掘死体損壊罪

墳墓に関する基礎知識5つ|墳墓のまつわる関連語7つ
墳墓発掘死体損壊罪があります。

墳墓を発掘するような行為をして、埋葬されている遺体・遺骨・遺髪やその他のものを損壊・遺棄したり盗んだりすると、刑法第191条および第189条で罰せられます。3か月以上5年以下の懲役に処せられる可能性があります。

墳墓発掘死体損壊罪は、墳墓を発掘する罪を犯し、なおかつ死体を損傷する罪と結合した罪状です。墳墓の正式な発掘で損壊が起きた場合は、罪にはなりません。

3:アンフォーシ墳墓群

アンフォーシ墳墓群とは、エジプト北部の港湾都市アレクサンドリアにある3つの墳墓群のひとつです。

白黒の格子模様の壁が特徴の墳墓で、プトレマイオス朝時代後期から古代ローマ時代初期の建造と考えられています。全部で5基の墳墓は石灰岩の崖を掘って造られています。そのうちの2基は保存状態が良く、古代エジプト・ギリシャ共に混在した作風の壁画が世界的に有名です。

4:人間到る処青山あり

人間到る処青山ありとは、幕末の僧・釈月性の詩の言葉です。

青山とは墳墓のことで、人間はじんかんとも読み、人の住む世界・世の中という意味です。人間到る処青山ありとは、どこで死んでも骨を埋める場所ぐらいはあるのだから、大望を成し遂げるために故郷を出て大いに活躍せよという意味です。

原文は「男児志を立てて郷関を出ず、学若し成る無くんば復還らず、骨を埋むる何ぞ墳墓の地を期せん、人間到る処青山あり」です。

5:イェリング墳墓群

イェリング墳墓群とは、デンマーク・ユトランド半島中部のイェリング近郊で発見された墳墓です。

おおきなイェリング古墳の間に建てられている、ルーン文字が刻まれた10世紀ごろの石碑が有名で、1994年に世界遺産に登録されました。石碑にはノルウェーとデンマークがハーラル青歯王に征服され、土着信仰がキリスト教へ移行される歴史的な様相が刻みこまれています。

6:カミナルフユ遺跡

墳墓に関する基礎知識5つ|墳墓のまつわる関連語7つ
カミナルフユ遺跡とは、グアテマラにある古代の高地マヤの墳墓です。200を超える墳墓が発掘されています。

カミナルフユは、先古典期から古典期まで高地マヤの中心地でした。カミナルフユ遺跡のほとんどが、グアテマラの市街地の下にあります。

カミナルフユとはキチェ語で、死者の丘・祖先の丘を意味する言葉です。面積は5平方キロメートルほどで、峠にあります。古いもので紀元前700年ごろの石碑なども出土しています。

7:ネムルット

トルコ東南部、標高2150mのネムルット山山頂にある円錐形のネムルット・ダーは、荒野にたくさんの神像の巨大な頭部が地面に立っている幻想的な墳墓です。

1987年に世界遺産に登録されたネムルットは、紀元前1世紀の小国コンマゲネ王国の国王アンティオコス1世の時代に造られました。ネムルット墳墓のふもとの東西にはテラスがあり、ギリシア神話の頭部が並べられています。

墳墓に関する基礎知識をマスターしよう

墳墓に関する基礎知識5つ|墳墓のまつわる関連語7つ
墳墓に関する基礎知識をマスターして、墓に対する認識を高めていきましょう。

現代の墓は合同墓・樹木・自然葬など、自由な形態が取られるようになりました。墳墓の歴史を考えると、自然な成り行きであるといえましょう。

墳墓の歴史や成り立ちを知ることで墓についての知識を深め、未来の墓所のあり方を、前向きに考えていくことができるようになれます。

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